江戸城造営関係資料(甲良家伝来)
主名称: | 江戸城造営関係資料(甲良家伝来) |
指定番号: | 36 |
枝番: | 0 |
指定年月日: | 1987.06.06(昭和62.06.06) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 歴史資料 |
ト書: | |
員数: | 620点 |
時代区分: | 江戸 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 江戸城造営に関する指図、記録類の資料で、幕府において建築等を管轄した作事方【さくじがた】の大棟梁【だいとうりよう】を務めた甲良家に伝来したものである。 甲良家は近江国犬上郡甲良荘の出で、同じく大棟梁職を務めた平内家の四天王寺流に対し建仁寺流を称し、初代宗広から十一代棟隆【むねたか】に至るまで江戸城、日光東照宮、芝の増上寺のほか幕府直轄にかかる主要な建築事業に参画した。 指図類は五百六十三種に及び、その内容は天守、本丸、西丸、紅葉山、吹上、外郭の諸門・堀などに関するもので、寛永度をはじめとして万延度に至る各造営年度分を存している。図には原則として、『江戸城御本丸御天守閣絵図』に「甲良豊前守扣【ひかえ】」とあるように、各代棟梁の署名、及び甲良家伝来を証明する印記がある。その種類は平面図、建地割【たてじわり】図など多様であるが、各縮尺を明示するとともに図中には凡例、間数の注記がある。また、嘉永年間に造営された西丸御殿に関する図の端裏などには朱で「御勘定方/御目付方/御作事方/御吟味方」と書かれ、それぞれに印があって、この種の指図の管理状況を伝えている。 記録類は全部で三十一種あり、『西丸受持大工名控』や江戸城造営に関する費用を書上げた本途【ほんと】帳等は、造営の規模や工程の具体的あり方を知ることができる。また、『御座敷間絵師覚』は本丸の各座敷の襖絵等を描いた絵師を書上げ、絵画資料としても興味深い。 附の家伝書類は、建仁寺流を称した甲良家の重書である『建仁寺派家伝書』など都合十種を存している。 このようにまとまって伝存する江戸城造営に関する建築関係資料は、他に類例がない。 |
歴史資料: | 正保城絵図 正徳元年朝鮮通信使進物並進物目録 武家諸法度草稿 江戸城造営関係資料 江戸幕府儒官林家関係資料 法隆寺枡 法隆寺枡 |
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