水産事業
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「飼料営業部」「飼料製造部」「飼料研究部」「品質管理部」「海外事業部」で構成されている。水産事業では、昭和50年(1975年)に日本で初となるクルマエビ用配合固形飼料を実用化。昭和51年(1976年)9月、水産養殖用配合飼料の工場を新設して製造と販売を行い、水産事業へ参入。昭和56年(1981年)5月には、鹿児島市にヒガシマル水産研究機関の研究所が完成。昭和60年(1985年)1月には、ブリおよびハマチ用配合飼料の開発、生産、販売を開始。各種養魚用配合飼料などの製造および販売も行う。 配合固形飼料は、生き餌と比較して品質が安定しており、運搬や保管や給餌も容易で、水質汚染の防止効果も高いなど養殖には利点が多く、各種天然ポリフェノール類を配合したもの、色調改善、病害感染症や寄生虫症に対する抵抗力の向上などの機能性も併せ持ったものなど、幼生や仔魚用の初期飼料も含めた様々な養殖用魚類の配合固形飼料を、ヒガシマルは世界19カ国に輸出しており、成長、歩留まり、活力向上、耐病性、使い勝手などの機能性も考慮した、既存飼料の改良や新規飼料の研究開発力や、養殖の技術指導まで含めたサポート体制から、水産事業は売上高の7割以上を占めるまでになっている。 中でもクルマエビ用配合固形飼料類については、長年培った経験に基づいた研究開発と品質改良による、高い品質と性能により、低価格、成長促進、安定成長、感染症対策といった目的別に豊富な種類で、事業参入から国内シェア第1位を維持し続けている。かつて、クルマエビの養殖は生き餌によって行われていたため、鹿児島県の離島から沖縄にいたる、生き餌の入手が困難な南の地域ではクルマエビの養殖は不可能とされていたが、ヒガシマルがクルマエビ用配合固形飼料の市販を開始して普及したことで、これらの地域でも養殖の生産が盛んになり、クルマエビ養殖の発展に大きく貢献した。また、ハマチの養殖についても、安価で成長効果が高い配合固形飼料の開発にヒガシマルが成功したことで、大量の生き餌が必要だったことよる海洋汚染などの問題も改善している。
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