死銃(デス・ガン)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 07:15 UTC 版)
「ソードアート・オンラインの登場人物」の記事における「死銃(デス・ガン)」の解説
ファントム・バレット編でGGO世界に現れた謎のプレイヤー。仮想世界で銃撃したプレイヤーを現実世界で死に至らしめるという事件を起こしていたが、GGOプレイヤー間では都市伝説程度にしか思われなかった。その実態は役割を分担した複数犯で、GGOにダイブしている共犯者がアバターを銃撃し、それを合図に現実世界にいる実行犯がそのアバターを操作しているプレイヤーの住居に侵入し、無抵抗状態の身体に筋弛緩剤であるサクシニルコリンを注射して心臓麻痺に至らしめるという方法で犯行を重ねていた。 ステルベン(Sterben) / 新川 昌一(しんかわ しょういち) 声 - 保志総一朗 「死銃事件」当時19歳。「死銃」の主犯。現実世界では虚弱体質であり、SAO生還者となったことで医者である親から早々に見限られている。SAOでは殺人ギルド「ラフコフ」のトップ3の1人でプレイヤー名はザザ。GGOでのプレイヤー名の由来はドイツ語で〝死〟を意味する医療用語「Sterben」。 弟の恭二の薦めでGGOを始め、透明マントを着込んでプレイヤーの個人情報を手に入れることに夢中になっていたところ、恭二からキャラクター育成の行き詰まりを相談されたことを機に「死銃事件」を構想し実行に移す。当初の犯行では現実世界で殺害を担当していたが、第3回BoBにおける犯行では恭二が現実世界で詩乃を殺害する役割に固執し、自身も予選で憎きキリトの参加を知ったことから、GGOのプレイヤーを担当する。GGOでは対人スナイパーライフル、「死銃」の象徴であるハンドガンの五四式・黒星、さらに銃剣作成スキルにより宇宙戦艦の装甲版で作ったエストックを装備して、多くのプレイヤーを屠った。最期はシノンの援護とキリトの変則的な二刀流攻撃により敗れる。 詩乃の殺害未遂で現行犯逮捕された恭二から辿られる形で自身も逮捕される。キリトに対しては「まだ何も終わっていない」という意味深な伝言を捜査員に言付けた。未だに心がアインクラッドに囚われており、「死銃事件」はゲームと供述していた。 SAOでの素行については「#ザザ」を参照 シュピーゲル(Spiegel) / 新川 恭二(しんかわ きょうじ) 声 - 花江夏樹 総合病院のオーナー院長の次男で昌一の弟。「死銃事件」当時16歳。いじめにより高校を不登校となり自宅学習をしていた。父とは2年後に大検に合格し、その年に父の卒業した有名私立大学の医学部に入学すると約束させられているが、成績は惨憺たるもの。詩乃をGGOに誘い、友人となっている。 ゼクシードが広めた情報によってキャラクター育成に行き詰まっていた所、兄から偶然ゼクシードの個人情報を入手していたことを知らされ、それを契機に兄弟で「死銃事件」の構想を練り始める。初めの2件の犯行では、兄のアバター「Sterben」を操作して仮想世界での銃撃を行っていたが、第3回BoB本選の犯行では自分自身の手で詩乃を殺害すべく本選終了直後の彼女の家を訪ねる。そこで詩乃に自分の正体と、実際に人を撃ち殺した過去を持つ詩乃への憧れから彼女に近づいたことを明かし、彼女と無理心中を図ろうとしたが、間一髪で助けに来たキリトが阻止、逮捕された。 取り調べでは完全黙秘し医療少年院に収容されたが、アリシゼーション編で半年間の料金未払いによりシュピーゲルのプレイヤーデータが消失してからは現実と向き合い始めていると明かされる。 金本 敦(かなもと あつし) 声 - 逢坂良太 3人目の「死銃」。 「死銃事件」では、ザザに誘われて犯行に加担しGGOプレイヤーを2人殺害。新川兄弟の逮捕後、ザザに渡された予備のサクシニルコリン入り注射器とともに行方をくらます。SAOでは殺人ギルド「ラフコフ」のトップ3だった。 アリシゼーション編では、半年をかけて「ダイシー・カフェ」を探し出し和人を襲撃・薬液を注射するが、自身も傘で右太股を刺され相討ちになる。彼も昌一と同様に未だに心がアインクラッドに囚われており、自身を「ラフィン・コフィン」のメンバーと信じていた。 SAOでの素行については「#ジョニー・ブラック」を参照
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