歴史上の記述
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セントエルモの火の名は、船乗りの守護聖人である聖エルモ(エラスムス)に由来する。彼はイタリアに向かう船に乗船中、嵐に見舞われ、船は転覆の危険にさらされる。聖人が熱心に神に祈ると、嵐はおさまる。そして帆柱の先端に青い炎が踊り出した、と伝えられているからである。イタリア・ガエータの聖エラスモ大聖堂(it:Cattedrale dei Santi Erasmo e Marciano e di Santa Maria Assunta)でよく見られたためにこの名がついたというのは俗説である。 セントエルモの火は、カエサルの『アフリカ戦記』(De Bello Africo)、大プリニウスの『博物誌』(Naturalis Historia)、メルヴィルの『白鯨』、ダーウィンがヘンズローに送ったビーグル号での経験を書いた書簡、コールリッジの『老水夫行』(The Rime of the Ancient Mariner)、マゼランの世界周航に随行したピガフェッタの航海記、カモエンスの叙事詩『ルシアダス』などにおいて言及されている。 大プリニウスによれば、古典期のギリシアでは[要出典]、発光が一つの場合「ヘレナ」、二つの場合「カストルとポルックス」と呼んだ。アルゴー船の神話によると、同船に乗り組んでいたカストルとポルックスの頭上に光が灯ったところ嵐が静まったので、この双子は航海の守護神とあがめられ、船乗りの間ではセントエルモの火が二つ出現すると嵐が収まると信じられたという。
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歴史上の記述
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スヴァルナブーミは「黄金の土地」を意味し、古代の文献ではそれを東南アジア各地のさまざまな場所の1つに関連付けた。 スヴァルナブーミはまた、クラウディオス・プトレマイオス『地理学』でガンジス川の向こうのインドにある黄金島や、ギリシア・ローマの地理学者や航海者の記録にある黄金半島 (Golden Chersonese) の源であるかもしれない。『エリュトゥラー海案内記』は、「クリューセー」(黄金の土地)に言及して、「海に浮かぶ島であり、人が住む世界の東の果てで、昇る太陽の下にクリューセーがある。この国の向こうに(中略)ティナと呼ばれる非常に素晴らしい内陸都市がある。」と記述している。ディオニュシオス・ペリエゲテス(英語版)は、「ちょうど太陽が昇るところにあるクリューセー(金)島」に言及している。 カエサレアのプリスキアヌスはディオニュシオス・ペリエゲテスのラテン語訳において、「あなたの船が(中略)昇る太陽がその暖かい光を取り戻す場所に連れて行くならば、肥沃な土地をもつ金の島を見るだろう。」と記している。アウィエニウス(英語版)は、「スキタイの海が夜明けを生み出す」場所にある「Insula Aurea」(金島)に言及している。フラウィウス・ヨセフスは、「Aurea Chersonesus」について、『旧約聖書』のオフィル(英語版)と同じ場所であり、そこからティルスとイスラエルの船がエルサレム神殿のために金を持ち帰ったと言っている。都市「ティナ」はプトレマイオスの『地理学』によって「大湾」(タイランド湾)の東岸にある国の首都であると説明されていた。
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