機能別による呼称(種類)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/14 03:54 UTC 版)
「電気ドリル」の記事における「機能別による呼称(種類)」の解説
コード付き電気ドリル AC電源の電気ドリル。コードの長さは、通常約2.5メートルである。 コードレスドリル コードレスドリル(cordless drill)の開発は、1961年、ブラック・アンド・デッカー社が世界で初めて成功した。充電式の二次電池(バッテリー)を使用した電気ドリルの事。充電ドリルとも言う。電池のボルト(V)が大きい方が力強い。12V,14.4V、充電時間も短時間(15分程度)から30分程度が主流である。リチウムイオン電池を最初にコードレスドリルに採用したのは、アメリカのミルウォーキー(Milwaukee)である。 ドライバードリル 電気ドリルの穴あけ機能とドライバーのネジの締め付け弛め機能を合わせ持つ機種。トルククラッチ付で、ネジ締め時には目盛りを設定トルクに合わせると、締め付けトルクに達した時クラッチが働いて自動的にチャックが空転する。チャックは、ドリルチャック式。 インパクトドライバードリル 回転方向に衝撃力を加えるドライバードリル。ドライバービットを取付けてネジの締めと弛めを、電気ドリル用のソケットを取り付ければ、ナットの締めと弛めが出来る。工具取付部は、1/4インチの6角形のワンタッチ型チャックになっている。 振動ドリル(impact drill) 木材や金属板に穴を開ける場合、電気ドリルのビットの回転で穿孔するが、コンクリートに穴を開ける場合には振動ドリルを使う。多くのモデルでは切り替えスイッチで振動ドリルと回転ドリルとモードの切り替えが可能である。コンクリートに大きな穴を開けたり「はつり」に使うには能力不足の為、その際にはハンマードリルを使う。 ハンマードリル(hammer drill)、ロータリーハンマドリル(rotary hammer drill) ドイツのボッシュ(BOSCH)が1932年に世界初のハンマードリルを開発した。その後、1935年に、アメリカのミルウォーキー(Milwaukee Electric Tool Corporation)が3/4インチの小型電気ハンマードリルを発売する。 ビットに前後の強い打撃が加わる構造となっている。コンクリート・レンガ・ブロック等の硬い無機質材の穴あけに適する。打撃数は、機種にもよるが0から53,000回転/分ぐらいまで。日立は本体質量3Kgまでの小型のものをロータリーハンマドリルと呼んでいる。軸(シャンク)の種類は、小型の物が2種類、大型の物(本体質量5Kg以上)は3種類ある。SDS-plusシャンク(Bosch社で発案規格化された特殊形状シャンク)は、日本に出回っているほとんどの小型のハンマードリルの形状である。振動ドリル用の丸いシャンクは、日立工機のみである。大型の物は、六角シャンク(国内の大型ハンマードリルの多くが採用している対辺17mmの六角形をしたシャンク)・SDS-maxシャンク(Bosch社で発案規格化された特殊形状シャンク)・スプラインシャンク(スプライン形状のシャンクでほとんど採用されていない)の3種類がある。 コードレスドライバードリル ハンマードリル コードレスインパクトドライバードリル SDS-maxシャンク SDS-plusシャンク A – 金属用ドリル・B - 木工ドリル・C - コンクリート用ドリル(ハンマードリル)・D - イタギリ・E - コンクリート用ドリル・F - 板金ドリル・G - 6角形のワンタッチ型チャック用のドリル フォスナービット ホールソー
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