柔道引退後
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1997年より静岡県立大学短期大学部の社会福祉学科にて助手を務めた。また、2004年アテネオリンピックにおいては、女子柔道フランス代表チームのコーチを務めた。なお、日本人女性が同国の柔道代表チームでコーチを務めるのは、初めてのことである。その後、2005年より静岡文化芸術大学の文化政策学部で講師を務め、2009年には准教授、2016年には教授に昇任した。 2010年より静岡県教育委員会の委員を務め、2014年10月からは委員長を務めた。2015年に教育委員会の委員長が廃止されたため、歴代最後の委員長となった。 2017年4月27日、読売新聞の取材によると同年6月の静岡県知事選挙に対し「周囲から、『現職に対抗して出るべきだ』という声をいただいており、検討している。ただ、最終的な結論は出していない」と話し、5月1日に記者会見を開き静岡県知事選挙への出馬を表明した。記者会見においては「東京五輪を前にスポーツの力を十分に発揮できるのは、自分しかいない」と主張した。また同日付で支援団体・静岡県政を大刷新する会が設立され、代表に鈴木望(元衆議院議員、元磐田市長)が就任した。 さらに記者会見においては「私は手段を選ばない。自民党と私は見ている方向は一緒で、思いは一つ」と発言するなど、自由民主党に秋波を送った。翌日、自由民主党は独自候補擁立を見送ることを発表した。知事選出馬を自由民主党国会議員会合及び自由民主党静岡県支部連合会役員会で強く反対された自由民主党静岡県支部連合会幹事長である宮沢正美は、自身の出馬について「断腸の思いで出馬を断念させてもらう」としたうえで、幹事長職を辞職することを表明し、溝口への支援について「組織としてはあり得ないと思っている」と明言した。 一方、自由民主党静岡市支部は、「溝口氏が訴えている政策はわれわれに近い」とし、5月8日に推薦を決定した。その後、自由民主党清水支部、由比支部、蒲原支部、焼津支部、浜松支部、磐田市部、袋井支部、沼津支部、伊東支部等も推薦を決定した。 6月25日に行われた静岡県知事選挙の投開票では得票数を伸ばせず、現職の川勝平太に破れた。ただし、静岡市3区のうち葵区と駿河区で、溝口が川勝の獲得票数より多く、静岡市全体でも川勝を6,000票近く上回った。同年9月には第48回衆議院議員総選挙で民進党を離党した細野豪志らが立ち上げる希望の党から静岡県第1区での出馬要請を受けたものの「知事選で自民党の支部や1区選出の上川陽子法相にお世話になった。恩をあだで返すことはできない」と固辞した。
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