架空言語
架空言語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/21 07:15 UTC 版)
詳細は「架空言語」を参照 J・R・R・トールキンの中つ国の言語 ジョージ・オーウェルの『1984年 (小説)』におけるニュースピーク ヴァーツラフ・ハヴェルの『メモランドゥム(英語版)』におけるプテュデペ(英語版) アンソニー・バージェスの『時計じかけのオレンジ』におけるナッドサット イアン・M・バンクスの『ザ・カルチャー(英語版)』におけるマライン(英語版) アーシュラ・K・ル=グウィンの『所有せざる人々』におけるプラヴ語(英語版) クリストファー・パオリーニの『ドラゴンライダー』における古代語(英語版) リチャード・アダムスの『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』における ウサギ語(英語版) 『スタートレック』におけるクリンゴン語 『スター・ウォーズ』におけるマンダロリアン語(英語版) 『ゲーム・オブ・スローンズ』におけるドスラク語とヴァリリア語群 『アバター(映画)』におけるナヴィ語 『The Elder Scrolls V: Skyrim』におけるドラゴン語 これら言語のいくつかは、近代英語の歪められた形、または方言として示される。 専門的架空言語(Professional fictional languages)は、書籍、映画、テレビ番組、ゲーム、漫画、玩具、音楽アルバムのために作られた諸言語である。架空言語を特徴とする作品の突出した例は、中つ国とスタートレック世界とゲームMYSTである。インターネットを基盤とする架空言語(Internet-based fictional languages)は、インターネット上の「人工世界」とともに主催され、ウェブサイトを基盤とし、それらサイトの訪問者を通じて世界が知られるようになる。マーク・ローゼンフェルダー(Mark Rosenfelder)の惑星アルメアのヴェルドゥリアの言語であるヴェルドゥリア語は、インターネットを基盤とする架空言語の旗艦である。多くのほかの架空言語とそれらと連携した人工世界は、それらの発明者により個人的に作られ、発明者と恐らく少数の友人に知られる。この文脈において、(第二、第三分類に使う)「アマチュア」と対比しての(第一分類に使う)「専門的」という語は、使われた媒体のプロ意識だけ言及し、言語自身や作者のプロ意識を言及しない。多くのアマチュア言語が実際に言語学者に作られた一方、実際、大半の専門的言語は、言語に詳しくない者の作品であり、概して言語学者に作られたアマチュア言語のほうがよく開発されている。 架空言語は、用途と相対的完成度により芸術言語から分けられる。概して架空言語は、可能な限り最少量の文法と語彙しか持たず、必要不可欠なものを超えて拡張することは稀である。それでも、幾人かは、自身の目的のため、機能して使える言語として存在するJ・R・R・トールキンのクウェンヤとシンダール語、スタートレックのクリンゴン語、スター・ウォーズのマンダロリアン語のような詳細な言語を開発した。 なお換字式暗号が架空言語という設定で登場する作品もあり、『ファイナルファンタジーX』のアルベド語、『テイルズ オブ エターニア』のメルニクス語、『仮面ライダークウガ』のグロンギ語などがそれに相当する。 架空通時言語(fictional diachronic language)は、大語族において発明され、子孫言語へ由来する祖語とともに、時間を通して辿る架空の歴史をもつ架空の言語を記述する。例として、共通エルダール語から、クウェンヤとシンダール語が派生し、シンダール語に影響をうけたアドゥーナイクから指輪物語で普通の人々が話す西方語が生まれたという中つ国の言語の変遷があげられる。
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