東証グロース市場250指数とは? わかりやすく解説

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東証グロース市場250指数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/05 18:41 UTC 版)

東証グロース市場250指数(とうしょうグロースしじょう250しすう)は、東京証券取引所グロース市場に上場する内国普通株式を対象とする時価総額加重平均型株価指数の株価指数である。

概要

市場全体の時価総額を示す指標として、マザーズでは株価指数として東証マザーズ指数が、2003年9月16日より算出されていた。基準日である2003年9月12日を1,000ポイント(基準値)とした場合に、現在の時価総額がどの程度かを示す時価総額加重平均型株価指数である[1]。2016年7月19日には、東証マザーズ指数を原資産とする株価指数先物商品の東証グロース市場250指数先物大阪取引所上場された。

2023年11月4日にマザーズ指数としての運用を終了し、同年11月6日より「東証グロース市場250指数」に名称が変更された[2][3]。マザーズ指数は2006年に最高値2799.06を付けたが、同年のライブドア・ショック以降低迷が続き、マザーズ指数としての最終日の終値は663.86と算出開始日より34%安で終えた[4]

構成銘柄

2022年4月3日まではマザーズに上場している株式全銘柄を構成銘柄としていたが、2022年4月4日から2023年4月27日までにおける構成銘柄は、2022年4月3日時点でマザーズ並びにJASDAQグロースへ上場していた上場企業(特設注意市場銘柄により東証マザーズ指数から除外されたハイアス・アンド・カンパニーEduLabアジャイルメディア・ネットワークディー・ディー・エスルーデン・ホールディングスの5銘柄を除く)並びに、同年4月4日から2023年2月28日までに東京証券取引所グロース市場へ新規上場もしくは東京証券取引所スタンダード市場からグロース市場へ市場変更を行った全銘柄(スタンダード市場上場企業でも東証株価指数を構成している銘柄、プライム市場からグロース市場へ市場変更された銘柄は除く)、市場選択によりスタンダード市場を選択していたインタースペースで構成されていた[2]。後述の段階的ウェイト低減銘柄の導入に伴い、2023年4月28日に上場時価総額下位の銘柄は東証マザーズ指数から除外された。

2023年4月28日から同年10月最終営業日前日までは、2022年8月31日時点でグロース市場へ上場していた企業の内上場時価総額上位の銘柄並びに、2022年9月1日から2023年8月31日までにグロース市場へ新規上場した銘柄(特設注意市場銘柄に指定された銘柄を除く)が構成銘柄となる[2][5]。2023年10月最終営業日以降は、定期入替に係る基準日及びウエイト基準日を毎年8月最終営業日とした上で、毎年10月最終営業日に定期入替を行い、上場時価総額上位250銘柄(特別注意銘柄は除く)と毎年9月から翌年8月までに新規上場した銘柄(東証株価指数を構成している企業からスピンオフを行った上でグロース市場に上場した企業を除く[6])が構成銘柄となる。毎年9月から翌年8月までに新規上場した銘柄に関しては、上場時価総額下位の銘柄は10月に行われる定期入替で除外される。

2023年4月28日以降における銘柄の追加・除外は、以下のルールにのっとって行われる。

(銘柄の追加)

  • 毎年9月から翌年8月までにグロース市場へ新規上場(直接新規上場)した銘柄 : 新規上場日の翌月末(最終営業日)
  • 構成銘柄が株式移転等のために上場廃止となり、当該株式移転等に伴う新設会社がグロース市場に速やかに上場する場合 : 当該新設会社等の新規上場日
  • 合併において、東証グロース市場250指数を構成していない企業が吸収合併存続会社となり、東証グロース市場250指数を構成している企業が吸収合併消滅会社となる場合:吸収合併消滅会社の上場廃止日
  • プライム市場・スタンダード市場(東証株価指数構成銘柄は除く)からグロース市場へ上場市場が変更となった銘柄 : 市場変更日の翌月末(最終営業日)
  • 毎年8月最終営業日に行われる定期入替に係る基準及びウエイト基準によって追加となった銘柄:10月最終営業日

(銘柄の除外)

  • 整理銘柄指定による上場廃止銘柄 : 整理銘柄指定日の4営業日後
  • 株式移転等のために上場廃止となり、当該株式移転等に伴う新設会社がグロース市場に速やかに上場する場合 : 当該新設会社等の新規上場日
  • 合併などにより上場廃止となる銘柄 : 上場廃止日
  • 特別注意銘柄に指定された銘柄:特別注意銘柄指定日の4営業日後
  • 毎年8月最終営業日に行われる定期入替に係る基準及びウエイト基準によって除外となった銘柄:10月最終営業日
  • 11月から翌年9月までの間にグロース市場からプライム市場へ市場変更を行い、東証株価指数銘柄に追加された場合:東証株価指数銘柄に追加された日の当日(市場変更した月の翌月最終営業日)
  • 11月から翌年9月までの間にグロース市場からスタンダード市場へ市場変更を行った銘柄:10月最終営業日
  • 10月にグロース市場からプライム市場またはスタンダード市場へ市場変更を行った銘柄:10月最終営業日
  • 合併において、グロース上場企業が吸収合併存続会社となり、東証株価指数を構成している企業が吸収合併消滅会社となる場合:吸収合併消滅会社の上場廃止日

2023年4月28日以降は選定された銘柄の内、プライム市場やスタンダード市場へ市場変更となった企業、東証株価指数を構成している企業を吸収合併した企業、上場廃止となった企業、特別注意銘柄に該当したために1つの銘柄が除外された場合でも、新規上場に伴う追加以外は年度内における補充は実施しない。東証グロース市場250指数を構成している企業が2026年10月30日以降に東証株価指数構成銘柄となった場合は除外されない。

特別注意銘柄から指定解除された銘柄は、定期入替に係る基準及びウエイト基準に適合した場合のみ東証グロース市場250指数の追加を受ける事が可能となる。

構成銘柄一覧

2025年10月31日現在[7]。2025年9月から2026年9月までに東証グロースへ新規上場した企業は翌月の最終営業日に追加される。グロース市場からプライム市場へ市場変更を行った企業は、市場変更した月の翌月最終営業日に除外される。2025年11月にHamee(東証株価指数構成銘柄)からスピンオフを行った上でグロース市場に上場したNEは、上場日当日に東証株価指数に追加されたため、東証グロース市場250指数には追加されない。反対に、2025年1月に段階的ウエイト低減銘柄により東証株価指数を除外されたコンフィデンス・インターワークスは、2025年10月実施の定期入替で再度追加された。

コード 銘柄名
1401 エムビーエス
1431 Lib Work
1436 グリーンエナジー&カンパニー
2158 FRONTEO
2160 ジーエヌアイグループ
2173 博展
2321 ソフトフロントホールディングス
2334 イオレ
2370 メディネット
2497 ユナイテッド
2586 フルッタフルッタ
2934 ジェイフロンティア
2936 ベースフード
2937 サンクゼール
2981 ランディックス
2983 アールプランナー
2986 LAホールディングス
2998 クリアル
3063 ジェイグループホールディングス
3070 ジェリービーンズグループ
3133 海帆
3140 BRUNO
3300 アンビションDXホールディングス
3418 バルニバービ
3479 ティーケーピー
3491 GA technologies
3541 農業総合研究所
3542 ベガコーポレーション
3556 リネットジャパングループ
3558 ジェイドグループ
3692 FFRIセキュリティ
3695 GMOプロダクトプラットフォーム
3723 日本ファルコム
3773 アドバンスト・メディア
3777 環境フレンドリーホールディングス
3793 ドリコム
3900 クラウドワークス
3905 データセクション
3911 Aiming
3914 JIG-SAW
3979 うるる
3989 シェアリングテクノロジー
3991 ウォンテッドリー
4011 ヘッドウォータース
4013 勤次郎
4015 ペイクラウドホールディングス
4019 スタメン
4054 日本情報クリエイト
4055 ティアンドエスグループ
4056 ニューラルグループ
4058 トヨクモ
4165 プレイド
4168 ヤプリ
4169 ENECHANGE
4175 coly
4176 ココナラ
4192 スパイダープラス
4258 網屋
4259 エクサウィザーズ
4263 サスメド
4264 セキュア
4308 Jストリーム
4371 コアコンセプト・テクノロジー
4374 ROBOT PAYMENT
4375 セーフィー
4376 くふうカンパニーホールディングス
4377 ワンキャリア
4389 プロパティデータバンク
4393 バンク・オブ・イノベーション
4397 チームスピリット
4412 サイエンスアーツ
4414 フレクト
4417 グローバルセキュリティエキスパート
4418 JDSC
4419 Finatextホールディングス
4425 Kudan
4431 スマレジ
4442 バルテスホールディングス
4448 kubell
4475 HENNGE
4477 BASE
4478 フリー
4479 マクアケ
4482 ウィルズ
4488 AI inside
4493 サイバーセキュリティクラウド
4495 アイキューブドシステムズ
4498 サイバートラスト
4563 アンジェス
4571 NANO MRNA
4575 キャンバス
4579 ラクオリア創薬
4583 カイオム・バイオサイエンス
4584 キッズウェル・バイオ
4588 オンコリスバイオファーマ
4592 サンバイオ
4593 ヘリオス
4594 ブライトパス・バイオ
4597 ソレイジア・ファーマ
4599 ステムリム
4772 SM ENTERTAINMENT JAPAN
4811 ドリーム・アーツ
4882 ペルセウスプロテオミクス
4888 ステラファーマ
4890 坪田ラボ
4894 クオリプス
4978 リプロセル
5026 トリプルアイズ
5027 AnyMind Group
5034 unerry
5038 eWeLL
5132 pluszero
5136 tripla
5137 スマートドライブ
5139 オープンワーク
5243 note
5244 Jig.jp
5246 ELEMENTS
5248 テクノロジーズ
5253 カバー
5254 Arent
5255 モンスターラボ
5258 トランザクション・メディア・ネットワークス
5259 BBDイニシアティブ
5532 リアルゲイト
5570 ジェノバ
5571 Ridge-i
5574 ABEJA
5578 ARアドバンストテクノロジ
5582 グリッド
5586 Laboro.AI
5588 ファーストアカウンティング
5590 ネットスターズ
5592 くすりの窓口
5595 QPS研究所
5597 ブルーイノベーション
5621 ヒューマンテクノロジーズ
5834 SBIリーシングサービス
5842 インテグラル
5888 DAIWA CYCLE
5892 yutori
6027 弁護士ドットコム
6030 アドベンチャー
6031 ZETA
6039 日本動物高度医療センター
6040 日本スキー場開発
6045 レントラックス
6086 シンメンテホールディングス
6094 フリークアウト・ホールディングス
6176 ブランジスタ
6180 GMOメディア
6224 JRC
6232 ACSL
6255 エヌ・ピー・シー
6521 オキサイド
6554 エスユーエス
6557 AIAIグループ
6561 HANATOUR JAPAN
6562 ジーニー
6574 コンヴァノ
6580 ライトアップ
6613 QDレーザ
7047 ポート
7048 ベルトラ
7050 フロンティアインターナショナル
7061 日本ホスピスホールディングス
7068 フィードフォースグループ
7082 ジモティー
7094 NexTone
7096 ステムセル研究所
7097 さくらさくプラス
7110 クラシコム
7119 ハルメクホールディングス
7133 HYUGA PRIMARY CARE
7317 松屋アールアンドディ
7318 セレンディップ・ホールディングス
7320 Solvvy
7326 SBIインシュアランスグループ
7352 TWOSTONE&Sons
7373 アイドマ・ホールディングス
7374 コンフィデンス・インターワークス
7378 アシロ
7409 Aero Edge
7685 BuySell Technologies
7774 ジャパン・ティッシュエンジニアリング
7776 セルシード
7777 スリー・ディー・マトリックス
7779 CYBERDYNE
7792 コラントッテ
7803 ブシロード
7806 MTG
9158 シーユーシー
9162 ブリーチ
9163 ナレルグループ
9166 GENDA
9168 ライズ・コンサルティング・グループ
9204 スカイマーク
9211 エフ・コード
9227 マイクロ波化学
9235 売れるネット広告社グループ
9245 リベロ
9251 AB&Company
9252 ラストワンマイル
9270 バリュエンスホールディングス
9272 ブティックス
9337 トリドリ
9338 INFORICH
9343 アイビス
9348 ispace
9467 アルファポリス
9553 マイクロアド
9554 AViC
9556 INTLOOP
9558 ジャパニアス
9560 プログリット
9561 グラッドキューブ
135A VRAIN Solution
141A トライアルホールディングス
147A ソラコム
151A ダイブ
153A カウリス
155A 情報戦略テクノロジー
165A SBIレオスひふみ
166A タスキホールディングス
176A レジル
186A アストロスケールホールディングス
190A Chordia Therapeutics
202A 豆蔵
215A タイミー
218A Liberaware
219A Heartseed
247A Aiロボティクス
264A Schoo
276A ククレブ・アドバイザーズ
277A グロービング
278A Terra Drone
286A ユカリア
290A Synspective
296A 令和アカウンティング・ホールディングス
299A クラシル
319A 技術承継機構
325A TENTIAL
332A ミーク
336A ダイナミックマッププラットフォーム
338A ZenmuTech
339A プログレス・テクノロジーズ グループ
341A トヨコー
350A デジタルグリッド
352A LOIVE
366A ウェルネス・コミュニケーションズ
369A エータイ
378A ヒット
402A アクセルスペースホールディングス
410A GMOコマース

段階的ウエイト低減銘柄

東証マザーズ指数においても、2023年11月に実施された東証グロース市場250指数への移行に伴い、東証株価指数と同様に段階的ウェイト低減銘柄が適用される事になった。2022年における定期入替に係る基準日及びウエイト基準日は同年8月最終営業日とした。定期入替当日の時点で上場時価総額上位250銘柄を構成銘柄として選定するが、上場時価総額下位の銘柄は段階的ウエイト低減銘柄に指定される事になる。

2023年4月27日までは以下の特例が設けられていた。

(銘柄の追加)

  • 2023年3月31日まで新規上場(直接新規上場)した銘柄 : 新規上場日の翌月末(最終営業日)
  • 2023年4月27日まで新規上場(株式移転等に伴う新設会社等がグロース市場に速やかに上場する場合)した銘柄 : 新規上場日
  • JASDAQグロースに上場していた企業が市場選択によりグロース市場を選択した場合:2022年5月最終営業日と2022年6月最終営業日の2段階
  • 2023年3月31日までスタンダード市場(東証株価指数構成銘柄は除く)からグロース市場へ上場市場が変更となった銘柄 : 市場変更日の翌月末(最終営業日)

(銘柄の除外)

  • 2022年4月4日時点で特設注意市場銘柄に指定されている銘柄:2022年4月最終営業日
  • 2022年10月に実施された定期入替により、除外となった銘柄:2023年4月最終営業日

2022年10月7日に1回目となる定期入替の結果が発表され、東証グロースに上場している486銘柄と東証スタンダードに上場しているインタースペースの計487銘柄(2022年10月7日時点、東証グロース上場の490銘柄中、特設注意市場銘柄の指定により東証マザーズ指数から除外されたハイアス・アンド・カンパニー、EduLab、アジャイルメディア・ネットワーク、ディー・ディー・エスの4銘柄は除く)中、東証グロースに上場している226銘柄とインタースペースの計227銘柄が段階的ウエイト低減銘柄に指定された[8]

段階的ウエイト低減銘柄は、浮動株比率に移行係数を乗じて構成比率を調整する。構成比率は、2022年10月最終営業日以降に四半期ごとの最終営業日に3段階で構成比率を調整し、2023年4月最終営業日に東証スタンダードに上場しているインタースペースと東証グロース上場企業の段階的ウエイト低減銘柄を除外する[2][5]

段階的ウエイト低減銘柄の構成比率は以下の通りである。

  • 2022年5月最終営業日 - 移行係数=×0.5
  • 2022年6月最終営業日 - 移行係数=×1
  • 2022年10月最終営業日 - 移行係数=×0.67
  • 2023年1月最終営業日 - 移行係数=×0.33
  • 2023年4月最終営業日 - 移行係数=×0

2023年4月28日に段階的ウエイト低減銘柄の除外が行われ、東証グロースに上場している519銘柄(2023年4月28日時点、東証グロース上場の529銘柄中、2023年4月に新規上場したトランザクション・メディア・ネットワークス、ispace、ジェノバ、レオス・キャピタルワークス、Ridge-iの5銘柄(この5銘柄は2023年5月最終営業日に東証マザーズ指数へ追加)と、特設注意市場銘柄の指定により東証マザーズ指数から除外されたハイアス・アンド・カンパニー、EduLab、アジャイルメディア・ネットワーク、ディー・ディー・エス、ルーデン・ホールディングスの5銘柄は除く)中、段階的ウエイト低減銘柄に指定されていた東証グロースに上場している225銘柄と東証スタンダードに上場しているインタースペースが東証マザーズ指数から除外された[3]

脚注

出典




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