ASNOVAとは? わかりやすく解説

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ASNOVA

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/10/07 13:20 UTC 版)

株式会社ASNOVA
ASNOVA Co.,Ltd.
種類 株式会社
機関設計 監査役会設置会社
本社所在地 日本の旗 日本
〒460-0003
愛知県名古屋市中区錦三丁目25番1号 ザ・ランドマーク名古屋栄29階
設立 2013年12月24日
(日本レンテクト株式会社)
業種 サービス業
法人番号 6210001015400
事業内容 足場レンタル事業
代表者 代表取締役社長 上田桂司
資本金 2億4700万円
決算期 3月31日
会計監査人 有限責任監査法人トーマツ
外部リンク https://www.asnova.co.jp/
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株式会社ASNOVA Companies
ASNOVA Companies Inc.
種類 株式会社
機関設計 監査役会設置会社
本社所在地 日本の旗 日本
〒460-0003
愛知県名古屋市中区錦三丁目25番1号 ザ・ランドマーク名古屋栄29階
設立 2026年10月1日
(予定)
業種 サービス業
代表者 代表取締役社長 上田桂司
決算期 3月31日
会計監査人 有限責任監査法人トーマツ
外部リンク https://www.asnova.co.jp/
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株式会社ASNOVA(アスノバ、ASNOVA Co.,Ltd.)は、愛知県名古屋市中村区に本社を置き、建設工事用の足場のレンタルを主要事業とする日本の企業。全国に機材センターを展開し、契約社数3,500社を超える[1]。

本稿では、2026年10月1日に設立する予定である持株会社である株式会社ASNOVA Companies(アスノバカンパニーズ)についても記述する。

概要

株式会社ASNOVA(アスノバ)は、建設現場やイベントなどで使用される仮設足場「くさび式足場」のレンタルを主力事業とする日本の企業である[2]。2017年に愛知県名古屋市に本社を移転、2019年に社名を現在の「ASNOVA」へ変更した。建設現場の足場機材を提供する[3][4]。 さらに、資源を繰り返し「再利用」するビジネスモデルの確立により、循環型社会の実現を目指す[5]。

海外展開ではベトナムに現地法人を設立しているほか、シンガポールでは仮設トイレレンタル企業「Qool Enviro」をグループ化し、ASEAN地域でも循環型ビジネスである「レンタル事業」を軸とした事業拡大を進める[2]。

2022年4月21日に、名古屋証券取引所ネクスト市場に上場[3]。2023年12月25日には、東京証券取引所グロース市場に上場[6]。

事業・サービス内容

仮設機材「くさび式足場」のレンタル・販売を中心に、国内外で複数の事業を展開する。くさび式足場はかつては低層住宅工事用の足場として多く使用されてきたが、近年は大型物件でも使用されるようになり、中高層建築、マンションの改修工事などでの使用が増加した。従来は工事に関わる事業者が自ら足場を購入し保有する方式が一般的であり、2013年に同社が創業時にはレンタル事業はほぼ皆無であったが、長期的な保有にかかる費用削減が期待できることを背景に、建設業界で普及した[5]。

足場レンタル事業

戸建て住宅や中低層マンション向けに広く使用されている「くさび式足場」を中心とした仮設機材のレンタルサービスを展開。大手レンタル会社の顧客は大半が大手ゼネコンになるため顧客層を異にする[4][2]。

2022年10月には、ベトナムに現地法人「ASNOVA VIETNAM Co., Ltd.」を設立し[7]、また日本国内では、パートナー企業との連携による広域にサービス「ASNOVA STATION」を展開する[8]。

マンションの老朽化や自然災害への対応から足場需要が拡大する中、くさび式足場に特化した全国展開や独自の在庫管理マニュアル化により棚卸差異率を大幅に圧縮して業績を伸ばした[9]。2021年には安全性と効率性を高めたオリジナル商品「SpeeK」のレンタルを開始[10]。

・足場レンタル

建設現場やイベント会場に向けた仮設足場のレンタルを主力事業とし、主に住宅建築や非住宅建築(工場・オフィス・商業施設など)[11]、改修工事などで利用されている。自社運営の拠点で足場機材の保管・整備を行い、施工はASNOVAではなく、足場工事業者が行っている[2]。

ASNOVA STATION

地方エリアにおける足場ニーズに対応するため、パートナー企業と協業して展開する協業型レンタル拠点。ASNOVAが機材やノウハウを提供し、地域の企業が拠点を運営するビジネスモデルで、2022年より全国で本格的な展開を開始した[12]。低リスクで開業可能な仕組みを通じて、足場供給網の地域分散と循環型ビジネスの推進を図っている[13]。

・ASNOVA倶楽部

2025年7月より、足場施工業者向けの月額制会員プラットフォーム「ASNOVA倶楽部」を開始した。会員はポイント還元や割引クーポン、建設業者とのマッチング、カスタマイズ可能な紹介ページなどの特典を利用できる。同サービスは業界特化型の支援策として紹介され、9月末までに会員数を現状比で約2倍の100社程度に拡大する計画を掲げる[14]。

足場販売事業

ASNOVA市場

足場機材のオンライン販売プラットフォーム「ASNOVA市場(いちば)」を運営。新品および中古足場の販売を行っており、事業者が必要な資材を効率的に調達できる環境を提供している。資材の再流通促進により、業界全体の資源活用効率向上にも寄与する[15]。

海外事業

・ASNOVA VIETNAM Co., Ltd.

ホーチミン市の「バクダン歩道橋プロジェクト」ではASNOVAが足場レンタルを行っている。

ベトナム現地法人を通じて、東南アジア市場における足場レンタルおよび関連ビジネスの展開を図っている。現地建設市場に対応した機材提供および技術支援により、日本で培ったノウハウの国際展開を進める[16]。

バクダン歩道橋プロジェクト

ホーチミン市中心部のバクダンエリアでは、都市景観の向上と歩行者の安全性確保を目的にサイゴン川をまたぎ1区バクダンふ頭公園とトゥドゥック市トゥティエム新地区を結ぶ大規模な歩道橋(通称:バクダン歩道橋)の建設プロジェクトが進行している[17][18]。このインフラ開発プロジェクトに同社の現地法人である「ASNOVA VIETNAM Co., Ltd.」が参画し、建設工事を支える機材として安全性と作業効率に優れた日本式のくさび式足場のレンタル提供を行っている[19]。

・Qool Enviro Pte.Ltd.

2025年4月にグループ化したシンガポールの仮設トイレレンタル会社。建設現場やイベント向けの仮設トイレの提供に加え、清掃・廃棄物処理などの付帯サービス、さらに手洗い場やシャワーなどのポータブルタイプの衛生設備を含むトータルソリューションを展開[20]。

ASNOVA Singapore Pte. Ltd.

2026年4月 シンガポールにASEAN地域でのM&A加速を主たる目的とした地域統括会社「ASNOVA Singapore Pte. Ltd.」を設立[15]。

沿革

  • 2013年
  • 2014年
  • 2017年
    • 5月 - 本店所在地を愛知県名古屋市中村区に移転[21]。
  • 2018年
  • 2019年
    • 3月 - 第三者割当増資を実施(資本金88,017千円)[21]。
    • 12月 - 商号を日本レンテクト株式会社から株式会社ASNOVAに変更[21]。
  • 2022年
    • 3月 - パーパス「カセツの力で、社会に明日の場を創りだす。」およびスローガン「明日の場という未来へ。」を策定[5][22]。
    • 4月 - 名古屋証券取引所ネクスト市場へ上場(証券コード:9223)。公募増資を実施(資本金220,732千円)[23][24]。
    • 10月 - ベトナム現地法人としてASNOVA VIETNAM Co.,Ltd.を設立[16][25]。
  • 2023年
  • 2025年
    • 4月 - シンガポールの仮設トイレレンタル企業「Qool Enviro Pte.Ltd.」の全株式を取得し、完全子会社化[20]。
    • 7月 - 足場施工業者向けの会員制サービス「ASNOVA倶楽部」の提供を開始[14]。
  • 2026年
    • 4月 - シンガポールにASEAN地域でのM&A加速を主たる目的とした地域統括会社「ASNOVA Singapore Pte. Ltd.」を設立[15]。
    • 9月 - 東京証券取引所グロース市場並びに名古屋証券取引所ネクスト市場上場廃止。
    • 10月 - 持株会社制に移行。株式移転により設立される株式会社ASNOVA Companiesが東京証券取引所グロース市場並びに名古屋証券取引所ネクスト市場に上場[27]。

社名由来

2019年12月にASNOVA(アスノバ)に社名を変更。「明日の新たな価値を生み出す場所」を創造したいとの思いが込められている[24]。

企業理念

パーパス

株式会社ASNOVAは、2022年3月に企業の存在意義を示すパーパスとして、"「カセツ」の力で、社会に明日の場を創りだす。"を策定した。
この「カセツ」とは、「仮説」と「仮設」の二つの意味を持ち、仮説を立ててそれを仮設で検証するというサイクルを通じて、顧客や社会の課題解決に取り組む姿勢を表している。

また、「明日の場」は、ASNOVAの社名の由来でもある「明日の新たな価値を生み出す場所」を意味し、同社が新たな領域への挑戦を続け、社会に意義のある価値を創出することを目指す想いを込めている。同社はパーパスを経営の指針とし、これを軸に既存事業や新規事業に挑戦している[5][28]。

ブランディング活動

  • 2020年5月に稼働を開始したロフトワークの台湾オフィス(台北市)の依頼で、ASNOVAの足場提供により大空間を2フロアに区切った。同オフィスが入居する歴史的建造物「華山1914文化創意産業園区」の制約に対応できること、ロフトワークのメンバー自身が使用場面に応じて改変できることから採用された[29]。
  • 2024年
    • 10月 - 企業YouTubeチャンネル「あすのばチャンネル」を開設。

メディア出演

事業所

本社

愛知県名古屋市中村区平池町四丁目60番地の12 グローバルゲート26階

営業所

  • 仙台営業所
宮城県仙台市太白区長町5丁目1-20 ヤマサビル2-東号室
  • 東京営業所
東京都新宿区西新宿1丁目26-2 新宿野村ビル27階
  • 名古屋営業所
愛知県名古屋市中村区平池町4丁目60-12 グローバルゲート26階
  • 大阪営業所
大阪府大阪市北区梅田3-4-5 毎日新聞ビル8F
  • 福岡営業所
佐賀県鳥栖市真木町1133-1

機材センター

33拠点(直営機材センター24拠点・パートナー機材センター9拠点)

脚注

出典

  1. ↑ “ASNOVA、足場レンタル契約3500社突破、全国40拠点網が奏功”. 財形新聞. 2026年3月12日閲覧。
  2. 1 2 3 4 上場企業分析 建築用足場関連事業のアスノバ 足場レンタル事業が堅調 売上高100億円へ、積極投資継続 来期、新規事業創出で飛躍へ中部経済新聞(2025年1月14日).2026年1月8日閲覧。[リンク切れ]
  3. 1 2 ASNOVAの上田社長「足場レンタル拠点、出店加速」日本経済新聞 2022年4月21日
  4. 1 2 "高需要で独壇場"の足場レンタル企業は何がすごいのか会社四季報ONLINE(2023年1月16日)2026年1月8日閲覧。
  5. 1 2 3 4 足場レンタルで成長「株式会社ASNOVA」の若手を後押しする人事制度とはミライのお仕事2025年8月4日閲覧
  6. ↑ “建築用足場レンタル「ASNOVA」の東証グロース上場承認 25日予定”. 中日BIZナビ (2023年12月5日). 2025年12月23日閲覧。
  7. ↑ “足場レンタルのASNOVA、ベトナム子会社を設立”. VIETJO ベトナムニュース. (2022年10月6日). https://viet-jo.com 2026年10月7日閲覧。
  8. ↑ “中古の足場をベトナムへ アスノバ、10月に現地法人を設立”. 中部経済新聞. (2022年6月15日). https://chunichi.co.jp 2026年10月7日閲覧。
  9. ↑ “ASNOVAグループについて 事業計画及び成長可能性に関する事項”. 日本経済新聞 (株式会社ASNOVA Companies). (2026年10月1日). https://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr/tdnetg3/20261001/g5na18/140120260930542988.pdf 2026年10月7日閲覧。
  10. ↑ “軽量・省施工のシート朝顔、レンタルを開始”. 新建ハウジング (新建新聞社). (2021年11月25日). https://www.s-housing.jp/archives/254888 2026年10月7日閲覧。
  11. ↑ 【現場からアートやオフィスに広がるくさび式足場】ASNOVA・上田桂司社長建設通信新聞(2024年5月8日).2026年1月8日閲覧。
  12. ↑ “中古の足場をベトナムへ アスノバ、10月に現地法人を設立”. 中部経済新聞 (中日新聞社・BIZナビ). (2022年6月15日). https://chunichi.co.jp 2026年10月7日閲覧。
  13. ↑ “新規上場申請のための有価証券報告書(Iの部)” (PDF). 東京証券取引所. 株式会社ASNOVA. p. 15. (2022年3月17日). https://jpx.co.jp 2026年10月7日閲覧。
  14. 1 2 足場レンタルのアスノバ 施工会社支援へ会員サービス 業界特化でマッチングも 中部経済新聞(2025年7月16日).2026年1月8日閲覧。
  15. 1 2 3 4 “事業計画及び成長可能性に関する事項” (PDF). 東京証券取引所. 株式会社ASNOVA. p. 11. (2026年10月1日).https://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr/tdnetg3/20261001/g5na18/140120260930542988.pdf 2026年10月7日閲覧。
  16. 1 2 海外初、東南アジア初!なぜ選ばれたベトナム?ACCESS ONLINE(2023年4月25日).2026年1月8日閲覧。
  17. ↑ “ホーチミン:サイゴン川の歩道橋が着工、26年4月末完成予定”. VIETJO ベトナムニュース (Verac Co., Ltd.). (2025年4月2日). https://www.viet-jo.com/news/economy/250402135456.html 2026年10月7日閲覧。
  18. ↑ “【ベトナム】長大ら事業化調査を受注/サイゴン川の長さ608m歩道橋”. 建設通信新聞Digital (日刊建設通信新聞社). (2024年4月4日). https://www.kensetsunews.com/web-kan/943454 2026年10月7日閲覧。
  19. ↑ “【ASNOVA VIETNAM】「バクダン歩道橋プロジェクト」への足場レンタルを実施”. 株探 (株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド). (2026年6月4日). https://kabutan.jp/disclosures/pdf/20260604/140120260603561071/ 2026 idols年10月7日閲覧。
  20. 1 2 名古屋・建設足場アスノバ、シンガポール社を20億円で買収日本経済新聞(2025年3月17日).2026年1月8日閲覧。
  21. 1 2 3 4 5 6 7 “新規上場申請のための有価証券報告書(Iの部)” (PDF). 東京証券取引所. 株式会社ASNOVA. p. 15. (2022年3月17日). https://jpx.co.jp 2026年10月7日閲覧。
  22. ↑ 投資家、求職者、足場への無関心層など 各ステークホルダーに記事を届ける工夫とは宣伝会議2024年4月25日
  23. ↑ ASNOVAの上田社長「足場レンタル拠点、出店加速」日本経済新聞(2022年4月21日).2026年1月8日閲覧。
  24. 1 2 ASNOVAが「ネクスト市場」新規上場リフォーム産業新聞2022年6月20日
  25. ↑ 足場レンタルのASNOVA、ベトナム子会社を設立VIETJO(2022年10月6日)2026年1月8日閲覧。
  26. ↑ “東京証券取引所グロース市場への上場承認に関するお知らせ”. 日本経済新聞 (株式会社ASNOVA). (2023年12月5日). https://nikkei.com 2026年10月7日閲覧。
  27. ↑ “新規上場会社情報:株式会社ASNOVA Companies”. 日本取引所グループ. (2026年9月1日). https://jpx.co.jp 2026年10月7日閲覧。
  28. ↑ “投資家、求職者、足場への無関心層など 各ステークホルダーに記事を届ける工夫とは”. 宣伝会議 (宣伝会議). 会員限定記事(2024年4月25日). 2026年10月7日閲覧。
  29. 1 2 “現場からアートやオフィスに広がるくさび式足場】ASNOVA・上田桂司社長”. 建設通信新聞. 2025年12月23日閲覧。
  30. ↑ “咲くSEED”. 2025年12月23日閲覧。

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