東華学校の開校とは? わかりやすく解説

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東華学校の開校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 06:57 UTC 版)

ウィリアム・エドウィン・ホーイ」の記事における「東華学校の開校」の解説

ここに、学校教育経営分離が行われ、「半官半民」・「事実上公設民営」の学校スタートする男子学校設立めぐる、新島押川交渉過程において、新島押しの強い押川押され設立逡巡したとき富田は、新島男子学校設立強く求めたのである具体的に言えば富田中心とする仙台有力者学校設立し、(新島襄設立者からはずれ)校長として新島を招く方針切り替え新島同意得たのである富田等を設置者とすることで、新島押川軋轢回避し新島杞憂取り除き学校設置する方針をとったのである明治20年より21年東華学校順調な成長段階踏んでいった。しかし、日本国内世情は、キリスト教主義学校維持発展には障害となる風潮兆していた。 1891(明治24)年には、第二高等中学校(旧制第二高等学校前身)の「補充科」の廃止問題起こった。すなわち、文部省管理のもとにあり、 全国で5校の設置予定され高等中学校を「高等教育機関(高等学校)」へ移行するにあたり、「補充科」での「中等教育」を廃止するという問題である。 これまで宮城県では、財政問題回避するために、尋常中学校廃止し第二高等中学校の「補充科」 に公的な男子中等教育委ね東華学校支援してきたのであった明治24年12月宮城県議会では、 尋常中学校再興派と東華学校存続派が対立したが、 明治25年から尋常中学校再興すること議決し東華学校廃止決まったのである。『デフォレスト建造物調査報告書』では、尋常中学校兵役免除恩典受けられる学校創設決議したとしている。確かに私立学校にとっては、徴兵猶予上級学校入学資格認定は、教育の質生徒数確保関わる経営上の死活問題であった後日 になるが、東北学院でも、多数成績優秀な生徒官立学校転学することに起因する問題浮上し1901(明治34)年5月文部大臣あてに徴兵猶予認定願を出す。何度かの折衝経て明治35年1月に、 普通科(後に中学部改称)が徴兵猶予資格認定 が出る(明治36年6月専門学校入学資格認定)。そして、東華学校廃止が決まると、教員総辞職する事態になるが、生徒宮城県尋常中学校受け入れることで問題解決図られ日本人教員多く尋常中学校異動するまた、栗原基15名 ほどは、東北学院編入する。こうして、1892(明 治25)年3月24日東華学校は、5年半の短い教育役割終え閉校となる。 他方デフォレストによれば、「新島先生逝去条約改正関し外国人嫌悪する反動力、東華学校宗教学校との世評」から、「聖書」の削除求められ、さらに「尋常中学当地再興の議」が出始 めのである(太田(2007)、p.225)。デフォレスト外国人教師(宣教師)にとっては、「聖書」の削除日本人教師とともに「校事」として決定するこ とはできず、東華学校隆盛のためには「総辞職必要不可欠であったのである宮城県議会での主たる論点は、第二高等中学校の 「補充科」の廃止ともなって宮城県の「公的機関」による中等教育に「空白」が生じると見るか、 これまで通り財政負担が軽い「半官半民」の東華学校支援しこれを機能させるか、という問題であった1888年(明治22年2月11日)「帝国憲法』」の発布続いて教育勅語発布12月県議会県立尋常中学校再興決議し東華学校廃止決定した。この決定をみて、今度東華学校教員一斉に総辞職することになった。 同3月24日

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