李矩に投じるとは? わかりやすく解説

李矩に投じる

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/21 04:39 UTC 版)

郭黙」の記事における「李矩に投じる」の解説

建興2年314年)、劉曜は懐城へ侵攻すると、陣営三重連ねて包囲し兵糧攻め図った郭黙食糧尽きると妻子人質送って投降する旨を伝え食糧求めた劉曜はこれに応じて郭黙食糧提供すると、郭黙約束反故にして再び城門閉じ、城を守った怒った劉曜郭黙妻子黄河沈めると、攻撃再開した郭黙は弟の郭劉琨のもとに派遣して救援要請したが、劉琨郭黙狡猾であったからこれ警戒し、郭留め救援遅らせた。その為、郭黙はさらに使者派遣して危急告げさせると、その使者は郭城外で馬に入浴させている所に遭遇し劉琨救援する意志がない事を悟ると郭強引に連れて帰還した次いで郭黙は郭石勒のもとに人質として派遣して救援請うたが、石勒もまた郭黙偽りの多い人物みなしていたので、郭黙親書開かず劉曜送った郭黙は人を派遣し石勒劉曜親書送った事を知った進退窮まった郭黙は城から出撃して包囲突破し新鄭にいた滎陽郡太守李矩帰順請うた。李矩はこれに応じ外甥である郭誦派遣して迎え入れさせたが、郭黙は漢軍の攻撃恐れて合流出来なかった。李矩劉琨参軍張肇と共に鮮卑五百余り率いて城外の漢軍を撤退させ、郭誦密かに懐城を夜襲して漢軍を大破した。こうして、郭黙はその配下引き連れて李矩帰順した建興5年317年2月、漢の将軍劉暢が歩騎3率いて李矩攻めると、郭黙は郭に兵を与えて救援させた。郭至った時には既に李矩劉暢破っていたが、郭その日夜に軍を分けて三方より劉暢軍を追撃し大勝挙げてから帰還した12月趙固と共に漢領である河東侵攻した絳県まで到達すると、右司隷の民3万人余り牧馬盗んで妻子引き連れ亡命してきた。だが、漢の騎兵将軍劉勲がこれを追撃して1万余り殺害すると、郭黙らは兵を退いて帰還した。漢の将軍劉頡はこれを追撃したが、返り討ちにした。 大興元年318年3月、漢の皇太子劉粲将軍劉雅が歩騎10万率いて洛陽を守る趙固を討つと、趙固陽城山に逃亡し李矩救援要請した李矩の命により、郭黙郭誦と共に救援向かい、洛口に駐屯した。配下将軍張皮・耿稚は精鋭千人をもって劉粲奇襲し、兵の大半殺傷し陣営奪い取り数え切れぬ程の軍需物資鹵獲した。夜が明けると劉粲反攻受けたが、耿稚らは20日余りに渡ってこれを阻み、機を図って包囲突破した同年東晋元帝司馬睿)により潁川郡太守任じられた。 大興3年320年2月前趙弘農郡太守尹安・振威将軍宋始を始めとした四軍洛陽占拠していたが、彼らは互いに不和生じていたので、郭黙李矩と共に各々千騎を洛陽へ侵入させ、これを鎮守させた。だが、尹安ら後趙降伏使者を送ると、将軍石生が騎兵五千率いて洛陽へ到来したので、郭黙らの兵は撤退したその後、尹安ら後趙からも背いて李矩使者派遣して救援乞うと、李矩の命により郭黙はまた歩兵五百派遣して洛陽へ入らせた。石生は宋始を攻撃してその将兵捕らえると、黄河渡って北へ引き上げた郭黙もまた洛陽から撤退すると、河南人々はみなこれに付き従ったので、洛陽は空になった6月郭黙始めとした東晋諸将互いに対立しあっていたが、豫州刺史祖逖使者送って彼らの融和図った。これにより、郭黙らは祖逖指揮を仰ぐようになった太寧2年324年1月後趙汲郡内史石聡到来すると、郭黙李矩と共にこれを迎え撃つ敗れた郭黙祖逖の後を継いだ豫州刺史祖約攻撃しようとすると、李矩はこれを止めようとしたが、郭黙従わず出兵し、祖約敗れた石聡郭黙攻めると、郭黙幾度も後趙から攻撃受けていたので疲弊し前趙降ろう考えた。その為、参軍鄭雄を派遣してこの事を李矩持ち掛けたが、李矩は許さなかった。

※この「李矩に投じる」の解説は、「郭黙」の解説の一部です。
「李矩に投じる」を含む「郭黙」の記事については、「郭黙」の概要を参照ください。

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