本作の重要キャラクター
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「星のカービィ 虹の島々を救え!の巻」の記事における「本作の重要キャラクター」の解説
ピリカ 本作のオリジナルキャラクター。背中に生えた羽で飛ぶことができる、宇宙を旅している少女。白い服を着た可愛らしい見た目で、カービィより小柄。カールした髪にリボンを結んでいる。一人称は「わたし」。 雲の上の湖の水がグーイによりせき止められたため、それを止めようとして返り討ちに遭い、ケガをしていたところをカービィ達に発見されて保護される。雲の上の湖での出来事を伝え、カービィ達を湖に案内するが、グーイとの戦いの中で徐々に言動が荒っぽくなり、カービィ達を湖に飛び込ませようとしている素振りをクーに怪しまれる。そして、グーイの一連の行動の真意が明かされたことで、クーに「真の黒幕」であることを見抜かれる。 彼女の目的は、虹の島々の住人を自分の思い通りに操ることであった。元々他人を自分の意のままに操る術を持っており、クィン・セクトニアのように大勢の民を操り支配することを計画。旅の途中でワールドツリーの小さな苗木を偶然発見し、苗木に術の成分を染み込ませて雲の上の湖の近くに植え、木の根を通して術の力を溶け込ませた湖の水を雨として降らせることにより計画を実現させようとしていたのだった。ケガをして倒れていたのは、グーイが彼女の企みを阻止しようとした結果によるもので、雲の上にカービィ達を誘導したのは、全員を湖に飛び込ませて操ろうという考えからだった。 正体が明らかになった後は自らを「クィン・ピリカ」と称し、デデデ大王とメタナイトを湖に落として2人を意のままに操り、カービィを倒すよう命じる。カービィ達が戦闘している隙にせき止められた湖の水を流そうとしたが、カービィが吸い込み能力で湖の水を全て飲み干したことで計画は潰える。 虹の島々の住人を意のままに操るという計画を実現しようとしたが、その奥にはずっと一人ぼっちであったが故の悲しい記憶を秘めていた。元々はちっぽけで誰からも相手にされない存在だったが、術の力を周りの皆に使ってみたところ、皆が彼女を大切にするようになった。しかし、それがもとで周囲に憎まれ恐れられたため、追われるように故郷を去っていた。計画が潰えたことで自暴自棄になりかけていたが、過去を知ったカービィに「友達になろう!」と声をかけられたことで頑なだった心が揺さぶられ、「本当は友達が欲しかった」「一人ぼっちが寂しくてたまらなかった」ということに気付かされる。涙ながらに「友達になりたい」という思いを大声で叫んだことで術の力が消え、デデデ大王とメタナイトは元に戻る。湖はワールドツリーの木の根から綺麗な水が噴き出したことで元の姿を取り戻し、この水が雨となり虹の島々は救われることとなった。彼女自身もカービィの優しさに心を動かされ、改心する。 改心した後はカービィ達と鬼ごっこをして楽しみ、楽しいひと時を過ごす。カービィには「一緒においでよ」と声をかけられるがそれを断り、もう一度故郷に戻って自分が操ってしまった人たちに謝罪し、やり直すことを決め、カービィ達に感謝の言葉を述べて別れる。住人達には「ピリカはカービィ達と協力して島を救った仲間」と伝えられることとなった。 グーイ カービィの友達で、長い舌を伸ばして敵を巻き取る戦いを得意とする。一人称は「ボク」。ダークマターと同じ種族であるが、悪い心を持たない。虹の島々に雨を降らせる水源となっている雲の上の湖に石を積んで流れをせき止めていた張本人。カービィ達がせき止めた湖の流れを元に戻そうとするといきなり襲い掛かったため、一触即発の状態となる。 しかしながら、湖をせき止めていた本当の理由は、前述のピリカの企みから虹の島々の住人を守るためであった。湖の水が汚染され、それが雨となって降り注げば、住人がピリカの操り人形にされてしまうことに勘付いたことから、これを阻止しようとしたのであった。無言だったのは、ピリカに投げ付けられた木の実が喉につかえたためで、カービィが吸い込みをしたことで実が取れて喋れるようになった。カービィ達に襲い掛かるような行動を取ったのも、実は襲い掛かったのではなく、湖に近付かせないように阻止していただけであった。 彼自身は湖の中にいたが一切操られることはなく、平静を保っていた。術が利きにくい特殊な体質なのかもしれないとクーは分析している。
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