本作のその後
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「ガンダム・センチネル」の記事における「本作のその後」の解説
MG1989年2月号誌上で、バンダイの開発スタッフに対するインタビューで「もしあと1点キット化できるなら何をやりたいか」という問いに「完全変形可能かつEx-S・Bstへの換装可能なSガンダム。合体・変形可能なSガンダム本体が2,500〜3,000円くらい、追加パーツは別売り、フルセットで5,000円くらいになるだろう。」と回答している。その後、2001年にはバンダイからHGUCでSガンダムとゼク・アインが発売され、MG(マスターグレード)ではΖプラス、FAZZと続き、合体・変形可能なSガンダム及びEx-Sガンダムが発売され、2018年にはディープストライカーまでもが発売されるに至った。 その後、雑誌の作例では「君にもできるキット攻略シリーズ」を下敷きにしたものが増えた。また、『電撃ホビーマガジン』誌上で連載された『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』は、雑誌企画物としての本作の影響を色濃く受けている。 模型雑誌での他のガンダムシリーズ作例にも本作の影響は見られ、特に「公式設定を離れたカラーアレンジ重視」といった作例では、本作で示されたロービジ・ピクセルパターン迷彩・「スプリッター」迷彩や独特のレタリングを伴う大胆なグラフィカルな配色といったアレンジが好まれることが多い。これはグラフィックデザインの方法論に基づいたものであるため、その知識と経験がない者が正しく模倣することは困難であり、あさのまさひこは「説明しても無駄」と考えていた。しかし、連載終了から20年以上が経ったMG誌2011年4月号と2011年7月号の2号にわたる特集で基本的な考え方が初めて解説された。 カトキハジメのデザインはその後も高い人気を博し、彼のリファインしたモビルスーツを完成品として提供する『GUNDAM FIX FIGURATION』(ガンダム・フィックス・フィギュレーション)シリーズが立ち上げられ、ディープストライカー、リファイン版バーザム、Ζ-plus強化型ハミングバード等、メーカーによる商品化は困難と考えられていたアイテムが多数発売されている。 また、低年齢向けの『SDガンダム』では幾度となくSガンダムとΖプラスをモチーフにしたキャラクターが創作されており、2010年時点での最新シリーズである『BB戦士三国伝』でも関平ガンダム、陸遜ゼータプラスとしてプラモデル化され、同年4月より放送されたテレビアニメ『SDガンダム三国伝Brave Battle Warriors』にも登場した。 付属の冗談企画『MS少女』は本編に匹敵する人気を博し、ジオノムスメに代表される後続企画を生み出した。 ゲームでは『SDガンダム GGENERATION』シリーズに登場する。『GGENERATION-F』では各キャラクターに声優がつき、BGMも用意され、ムービーも挿入されている。 『GGENERATION』シリーズではほぼ毎回登場するようになったが、同じくシミュレーションゲームシリーズである「スーパーロボット大戦シリーズ」では、『第4次スーパーロボット大戦』と移植作の『第4次スーパーロボット大戦S』においてSガンダムやEx-Sガンダムが機体のみ参戦したのが唯一の例となっている。この『第4次S』は2011年にゲームアーカイブスでの配信が開始されている。また、『第2次スーパーロボット大戦α』に登場するバーザムは、リファイン版の姿となっている。 『ガンダムバトル』シリーズではMSは参戦しているがキャラクターは一切参戦せず、「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」ではPS3版『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト』でEx-Sガンダムが参戦したが、パイロットのリョウ・ルーツは参戦していない。キャラクターが参戦していない理由についてバンダイナムコゲームスは“諸事情”とのみ述べている。アーケードカードゲーム『ガンダムトライエイジ』にはリョウ・ルーツ、Ex-Sガンダム共に登場しており、現時点ではこれがリアル等身のEx-Sガンダムとパイロットのリョウ・ルーツが同時に登場する唯一のゲームとなる。 2013年にはテレビアニメ『ガンダムビルドファイターズ』第17話などにSガンダムが、2014年にはアニメ版『機動戦士ガンダムUC』にΖプラスが登場している。 2022年にKADOKAWAから発売された『機動戦士ガンダム新訳MS大全集 U.C.0081-0090編』では、本作に登場するMSが掲載されておらず、帯には「『ガンダム・センチネル』は権利者の希望により収録しておりません。」と記載されている。
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