朝鮮と洪範九疇とは? わかりやすく解説

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朝鮮と洪範九疇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 20:54 UTC 版)

洪範九疇」の記事における「朝鮮と洪範九疇」の解説

李氏朝鮮言論人である張志淵は、洪範九疇について以下のように述べている。 檀君之季,殷太師箕子避周以來,以洪範九疇之道,教化東方檀君時代の末に、殷の王族箕子が周を避けて来て以来洪範九疇之道をもって東方教化した。 — 張志淵朝鮮儒教淵源 洪範者即易象之原理,而儒教宗祖也,自古聖帝王修齊家治國天下大經大法皆具洪範一書洪範とは、即ち易象の原理で、儒教大本である。古より聖帝・哲王の唱える修身齊家治国天下大経大法は、みな洪範一書中に備わっている。 — 張志淵朝鮮儒教淵源 箕子とは、中国古代殷周革命起きたときの、殷王朝王族であり、檀君朝鮮末期に、周王朝避けて朝鮮半島にやってきた。そして、「洪範九疇」によって朝鮮人教化した大韓民国の国旗である太極旗図案は『易』の原理描かれている。洪範九疇は『易』の原理儒教根本教義であり、箕子はそれを殷王朝滅ぼし周王朝建国した周武王伝えとともに朝鮮にももたらし、「八條之教」によって朝鮮人教化したことは、『史記』に記されているが、張志淵はそれを「洪範九疇」とみている。 其八條雖遺缼失傅,然孔子賛易曰,箕子明夷明夷者其道明東方也,然則朝鮮雖謂之儒教宗祖之邦可矣。八條教え失われてしまったが、孔子は易に注釈をつけて「箕子明夷」と述べた明夷とはその道東方朝鮮明らかにしたという意味で、したがって朝鮮儒教宗祖の国と言ってもよいであろう。 — 張志淵朝鮮儒教淵源 『易』明夷解釈ことよせて朝鮮が「儒教宗祖之邦」といってもよいとまで断言してはばからない。そして、箕子が「洪範九疇」を朝鮮もたらしたことから、孔子生まれ以前に、儒教根本教義朝鮮伝わっていたことになる。 是故論語孔子浮海之志,有欲居九夷之語,盖謂吾東是儒教舊邦,故夫子欲如箕子布教行道而有是言也。したがって論語あるように、孔子は海に浮かべたいかだに乗って出かけてしまおう述べた。また九夷に住むことを欲するとも言った出かける先の九夷とは朝鮮儒教の国のことである。孔子生まれ以前から箕子によって伝えられ儒教教え根本朝鮮にあるから、孔子行きたがったのだ。 — 張志淵朝鮮儒教淵源論語にみえる中国「道」おこなわれないことに対す孔子嘆き言葉も、箕子朝鮮成功したことにあやかろうとして、海外行ってしまいたい九夷東夷)にでもおろうかと、述べたものとする解釈は、李氏朝鮮では通説だった。ただし、残念であるが、孔子朝鮮への東来は実現することはなく、これについて張志淵は以下のように述べている。 向使孔子果然浮海而志,如箕子斷行傳教化于吾東,安知吾東一域爲孔教根據之邦,而廣吾東於天下也耶,惜乎,其拘於時勢而終不果行也。仮にも孔子本当にいかだに乗って東方にやってきて、箕子朝鮮教化したのと同じようにしていたら、わが朝鮮の地域は、孔子の教えである儒教根拠の国になっただろう。残念ながら、それは実現しなかった。 — 張志淵朝鮮儒教淵源

※この「朝鮮と洪範九疇」の解説は、「洪範九疇」の解説の一部です。
「朝鮮と洪範九疇」を含む「洪範九疇」の記事については、「洪範九疇」の概要を参照ください。

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