朝儀次第書とは? わかりやすく解説

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朝儀次第書

主名称: 朝儀次第書
指定番号 2510
枝番 00
指定年月日 1999.06.07(平成11.06.07)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 3巻107帖、3幅、4紙、1点
時代区分 鎌倉室町
年代
検索年代
解説文:  本書は、藤原定家以来大納言極官とする羽林家家柄冷泉家に伝わる、朝廷儀式次第書き留めた典籍群である。
 朝廷儀式に臨むに際し、あらかじめ『西宮記』をはじめとする儀式書古記録類から朝儀記事抜き出し折本折紙などに書き写して次第書作成したのが本書である。さらに、本件中の式場図面で、束帯人形用いて予行練習をしていたことが想定されるまた、拝礼小朝拝次第』などの表紙汚れ状態等から、朝儀実際に用いられ遺品多く含まれていることが判明する
 伝来典籍文書収納する土蔵御文庫)は、寛永五年(一六二八前後から朝廷京都所司代管理のもとに封印され冷泉家では典籍文書出納行えなかった。享保六年(一七二一)に至り、封が解かれ冷泉家管理もどされると、冷泉家では直ち整理修理が行われた。本書も、享保八年から九年(一七二四)にかけて当主久により、整理補修が行われた。修理は、裏打ちしたものである。折紙のものは、一紙全体裏打ちしてから横の折目から切り、折本仕立て直された。完成後、折本装のものは一箱納められた。
 為久は納められた箱の裏に目録を帖り付けている。目録には藤原定家、為家などの筆者名の判定記している。本書中には冷泉家対立する二条家関係典籍含まれている。それは、二条家室町時代断絶するとき、冷泉家二条家所蔵典籍類を引き継いだためである。
 箱に納められたもの以外に、『録事』『参議着陣事』の掛幅や『賭弓記』『仁安東宮御書始御記』の巻子装(もと袋綴装)も指定含まれている。
 鎌倉時代から室町時代一部江戸時代写本を含む)に至る羽林家の朝儀次第書の一括史料伝存する遺例はまれであり、儀式臨んで用いた遺品多く含んでいるのも貴重である。
重要文化財のほかの用語一覧
書跡・典籍:  月江正印墨蹟  月江正印墨蹟  月燈三昧経  朝儀次第書  朝忠集  朝野群載  朝鮮版高麗史節要



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