月への航海とは? わかりやすく解説

月への航海

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 04:40 UTC 版)

ニール・アームストロング」の記事における「月への航海」の解説

アポロ11号打ち上げ瞬間ニール心拍数109達したサターンV 型ロケット第1段S-IC騒音ジェミニ8号タイタンII GLVとは全く比較ならないほど想像以上のもので、アポロ宇宙船船内また、ジェミニとは比較ならないほど広々としていた。この広さ宇宙酔い原因となるのではないか予想されたが、11号乗組員誰もそのような症状訴えことはなかった。特にニール子供の頃から乗り物酔いになる傾向があり、長時間曲芸飛行をした後などには吐き気覚えることがあったため、何も不調感じなかったことで安心した11号目的は単に月面降りるだけではなく予定され地点正確に着陸することだった。月着陸船イーグルエンジン噴射しながら降下している時、ニールシミュレーター見慣れていたクレーター通過する時間が2分ほど早すぎたことに気づいた。これはつまり、予定着陸地点を数マイルほど行きすぎてしまうことを意味していた。イーグルレーダー正確に月面とらえてはいたが、その時コンピューター警報発した最初コード1202という警報で、訓練積んだニールオルドリンでさえもこの意味が分からなかったが、ヒューストン管制官迅速に、この警報には大した意味はなく着陸続行するよう指示した次に1201という警報出されたが、これも無視するよう伝えた。1202と1201は着陸船コンピューターオーバーフロー起こしたことを示すものだったオルドリンの「月の影」という著書によれば、このオーバーフローは彼自身作成したチェックリストに従って降下中にドッキング用のレーダーオンのままにしておいたことが原因起こったのだという。彼がそうしたのは、もし着陸中止して緊急脱出する事態になった司令船との再ドッキング手順容易にするためだったのだが、その瞬間には正確な理由分かる人間など誰もいなかった。 ニール操縦手動切り替え着陸続行した。だがその時イーグル行く先にはフットボール場ほどもある大きなクレーター口を開けていた。内部には乗用車ほどの大きさの岩がいくつも転がっていて、その中に降りれば着陸船転倒してしまうことは明らかだった。他によい着陸地点はないか目を凝らしていると、ようやく民家の庭ほどの広さ平坦な場所があるのを発見した操縦桿倒して機体水平移動させる。燃料はどんどん残り少なくなっていく。管制官が「残り30秒」と伝えた次の瞬間センサー月面接触したことを感知してエンジン停止し着陸船月面降り立った時間1969年7月20日20:17:39UTC)だった。 アポロ11号に関する多く記事では、この時着陸船燃料残量極めて危険なレベルにまでなっていたとされている。計器残り17秒と表示していた。だがニール月着陸練習機残り15秒以下になるような事態経験していたし、着陸船は15mの高さから垂直落下しても耐えられるように設計されていることを知っていたので、自信持っていた。また計画終了後分析では、月面重力小さく、常に撹拌されているタンク内の燃料予想以上に擾乱されたため残量低く表示され実際にはまだ50秒分以上残っていたのではないかとも言われている。 月面降り立ったとき、ニール最初に発した言葉は、 「ヒューストン、こちら静かの基地イーグル着陸した (Houston, Tranquility Base here. The Eagle has landed.)」 だった。もっとも実際に月面着陸した瞬間乗組員発した言葉は、オルドリンの「接触灯が点灯した(Contact Light.)」だった。着陸脚には長さ1.5mのセンサー取りつけられていて、先端月面接触する船内表示灯点灯するようになっているオルドリン手順に従ってそう言ったまでのことだった。その3秒後には再びオルドリンが「エンジン停止した(Okay. Engine Stop.)」と言いニールが「停止確認(Shutdown.)」と応えた。この直後2人握手して成功祝っただけで、すぐさまマニュアル従い不測の事態発生した時に備えて月面から緊急脱出する準備始めた

※この「月への航海」の解説は、「ニール・アームストロング」の解説の一部です。
「月への航海」を含む「ニール・アームストロング」の記事については、「ニール・アームストロング」の概要を参照ください。

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