明治初年の中小坂鉄山とは? わかりやすく解説

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明治初年の中小坂鉄山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 13:46 UTC 版)

中小坂鉄山」の記事における「明治初年の中小坂鉄山」の解説

明治維新後の中小坂鉄山は、まず土御門家家臣であった内藤十郎明治3年1870年3月小幡藩に対して鉱山開発願を行い小幡藩より民部省届出された内藤開発願は受理され4月には許可下りた。しかし内藤早くも同年5月には坪内半助稲垣静雄、野村誠一郎の三名権利譲渡してしまった。 坪内半助稲垣静雄、野村誠一郎の三名は、中小坂村方承諾受けた上で改め小幡藩届出行い民部省からの鉱山開発許可7月下りた坪内稲垣野村職工雇用して溶鉱炉建設取り掛かる直前になって野村が他の二名無断小諸行ってしまったため、建設中断された。やがて野村小諸から戻ってきたが、まもなく金策のために渋川行きその後やはり金策のため東京へ向かった。ところが野村からなかなか連絡がないため、東京野村ところへ使者立てて意向尋ねたところ、野村和式製鉄法では十分な成果望めないため中小坂鉱山開発から手を引く意向示したそのような中、もともと一橋家の家臣であった稲垣徳川宗家移住していた駿府向かい坪内金策困ったこと原因思われる故障」のために事業から撤退した。すると12月になって突如野村仲間連れて中小坂戻り村人無断溶鉱炉建設し始めた明治4年1871年5月には溶鉱炉完成した。このとき完成した溶鉱炉洋式模したのであるが、基本的な構造たたら炉であったものと考えられている。当時溶鉱炉操業場所や、水車送風行っていたとの説はあるものの溶鉱炉詳細な状況現在のところ不明である。明治4年1871年8月には製鉄開始し250貫目銑鉄が出銑したが、溶鉱炉破損してしまい同年中は補修費やされた。明治5年1872年1月以降もしばらくは不調続いたが、5月以降銑鉄生産成功するようになった。そして生産され銑鉄中小坂鉄山鉄鉱石一部は、オーストリア=ハンガリー帝国ウイーン開催される万国博覧会への出品候補とするために群馬県通して工部省送られた。 明治5年1872年8月になって野村誠一郎は新川県官吏任命されたために中小坂鉄山経営離れ鵜飼五郎兵衛竹林市右衛門小島市助、繁沢庄兵衛酒井謙次郎の五名権利譲った明治5年1872年)には中小坂鉄山ではかなりの生産しており、50名から150名、多いときには170名の人々働いていた記録残っている。生産され銑鉄下仁田上田東京などへ売却されたが、溶鉱炉建設費用諸経費利益上回り中小坂鉄山経営赤字経営続いていた。。 そのような中、中小坂鉄山経営トラブル発生した。かつていったん「故障」のために中小坂鉄山経営から手を引いた坪内半助が、矢野正恭、松本文吉佐々木順治の四名で明治5年1872年11月中小坂鉄山鉱山開拓願を提出し明治6年1873年2月には東京府から許可下りてしまった。しかし中小坂鉄山鵜飼五名の手によって稼動されており、ここに許可重複してしまった。群馬県工部省伺いを立てたところ、工部省双方示談による解決求め群馬県仲裁に入るよう依頼した群馬県そして明治6年1873年6月15日以降熊谷県仲裁によって、明治6年1873年7月には双方合併し一つ会社組織となった。しかし明治6年1872年12月には経営権丹羽正庸譲渡された。丹羽の手によって中小坂鉱山新たな発展遂げることになる。

※この「明治初年の中小坂鉄山」の解説は、「中小坂鉄山」の解説の一部です。
「明治初年の中小坂鉄山」を含む「中小坂鉄山」の記事については、「中小坂鉄山」の概要を参照ください。

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