日本におけるツボカビ症とは? わかりやすく解説

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日本におけるツボカビ症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 02:43 UTC 版)

カエルツボカビ症」の記事における「日本におけるツボカビ症」の解説

2006年12月日本国内飼育されているカエルからカエルツボカビ検出された。これを受けて2007年1月13日学会研究機関環境団体など16団体による「カエルツボカビ症侵入緊急事態宣言」が発表された。続く2007年3月には、多数絶滅危惧種両生爬虫類生息する沖縄県で、麻布大学獣医学部宇根有美助教授調査によりペットショップ販売されているカエルからカエルツボカビ確認された。これを受けて沖縄県内のペットショップ中にはカエル類の入荷販売自粛する業者出た2007年6月10日麻布大の研究チームはさらに「野生ウシガエルツボカビ感染していることを確認した」と同大開催されフォーラムにて発表し宇根助教授らは全国ペットショップ研究機関などへ警戒呼びかけはじめたまた、検査をした両生類個体30匹で、同大所在する神奈川県内捕獲したウシガエル10匹のうち、4匹で感染確認した。」との発表があった。 2007年6月25日毎日新聞に「カエルツボカビ症による生態系危機へ目を凝らせ」と題した社説掲載された。この中で著者は、ツボカビ症が単に両生類のみの危機留まらず食物連鎖虫媒感染症を介して生態系全体崩壊させ得るものであること、その抑止のために国家レベルでの適切な対応が必要とされること、などを論じている。 2007年及び2008年行われた184個体対す感染実験の結果南日本生息するカエル感染しやすい可能性示唆されている。これは、ヌマガエルヒメアマガエルハナサキガエル類について感染認められたためである。2008年国立環境研究所などにより行われた調査では、全国944地点で5178個体サンプル採集行った解析途中結果として、1638サンプル感染状況ニホンアマガエル 0.4%(1個体238個体)、トノサマガエル 0.5%(1個体186個体)、ヌマガエル 0.4%(1個体229個体)、ウシガエル 7.8%(6個体77個体)、ツチガエル 0.9%(1個体108個体であった。ただし、DNA配列病原性の強いタイプタイプC)とは異なタイプタイプA)と考えられる。 ところが、2009年5月カエルツボカビアジア起源ではないかとの報告なされた国立環境研究所などの調査日本カエルより約30系統のカエルツボカビ見つかったが、中米豪州では1系統しか見つかっていないとのことであり、これが正しければアジア起源カエルツボカビ世界拡散し被害もたらした考えられ日本・中国韓国などで感染報告があっても被害報告がない説明ともなる。2010年9月時点50種類カエルツボカビ確認されており、サンプルの3%が感染していたが大量死発生していないこと、1932年オオサンショウウオ標本からもこの検出されていることなどから、日本ではカエルツボカビが昔から自然に存在し日本の両生類抵抗力持っている可能性が高い。

※この「日本におけるツボカビ症」の解説は、「カエルツボカビ症」の解説の一部です。
「日本におけるツボカビ症」を含む「カエルツボカビ症」の記事については、「カエルツボカビ症」の概要を参照ください。

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