文型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/03/29 05:29 UTC 版)
ノシロ語はSOV型の1類と、SVO型の2類という二つの文型を使用することができる。これは使用者が母語に合わせて自由に選択できるようにしたものであり、基本的にこの語順の異なり以外は1類・2類の間の違いは少なく、いずれも互いに理解することは難しくないという。 文の要素としては主語(S)、動詞(V)、補語(C)、目的語(O)が設定されている。これらはそれぞれ、語ではなく節を成すこともある。主語・補語・目的語は、主として名詞が担う一方、述語としては動詞しか使用されえないため、これがそのまま文の要素として認められる。こうした文の要素は基本的に必須要素であるが、こうした要素を欠く例外的な文も存在する。ノシロ語で使用される文の構造には、次のようなものがある。 1類: SV, SCV, SOV, S(OaOb)V, S(OC)V 2類: SV, SVC, SVO, SV(OaOb), SV(OC) このように、目的語(O)および補語(C)と動詞(V)との関係が1類と2類で正反対になる。こうした位置関係は副文などにおいてもこれに準ずる。 また文の要素とは別に、形容詞や副詞や準動詞がふされた動詞などからなる修飾語や修飾節などがある。このうち1語からなる修飾語は類に関わらず被修飾語句の前に付すが、2語以上から成る修飾節などは、1類では被修飾語句の前に、2類では被修飾語句の後ろに置くと言うようにやはり位置関係が正反対になる。
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文型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/22 10:11 UTC 版)
「アル=サイード・ベドウィン手話」の記事における「文型」の解説
アル=サイード・ベドウィン手話は、主語(Subject) - 目的語(Object) - 動詞(Verb)の語順をとるSOV型に分類される(例:母(が) - 子供(に) - 食べさせる)。これは、耳の聞こえる村人が話す現代のアラビア語や、イスラエルで話されるヘブライ語の語順であるSVO型とも、正則アラビア語(フスハー)の語順であるVSO型とも明らかに異なっている。また周辺地域の聴覚障害者が主に使うイスラエル手話やヨルダン手話とも異なる。上記論文『The emergence of grammar: systematic structure in a new language』の著者たちは、アル=サイード・ベドウィン手話を、文法の並びとコミュニケーションの構成とを沿わせる、人間のもつ傾向の証拠であるとしている。 上記論文の著者たちは文法が構築される際の速度に関しても言及している。アル=サイード村の手話を編み出した第一世代が早くもSOV型の語順を編み出している。また言語の発達も急速に進み、第三世代は第一世代の二倍の速度で手話による会話を行い、より長い文を駆使している。
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