政治・社会とのかかわり
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晩年の諏訪優と交流を持ち、アレン・ギンズバーグ、グレゴリー・コルソー、ゲイリー・スナイダーにインタビューを行うなど、ビートニクスへの造詣が深い。2007年の著書『ビートニクス』は、ビート派の作家・詩人たちについての本であり、ジャック・ケルアックが旅した地を再訪した文章や前述したインタビューなどが収録されている。 政治的な事柄を取り上げる事については「ソングライターとして日々生きていますから、恋愛も政治も経済も社会的な何かも全てフラット。特にポリティカル(政治的)なことに集中して詞を書くなんて不自然なことはやっていません。普通に曲を書いていれば、そうしたところに触れてくるのは、僕の中では当然なことです」と述べている。また、2020年10月8日の朝日新聞の記事の中では自己検閲を最大の敵として挙げている。 1995年1月22日、1月17日に発生した阪神・淡路大震災を受け、「先進国って何だろう」という詩を被災地で働くボランティアに向けて発表している。 2011年3月13日、2日前の3月11日に発生した東日本大震災を受け、自身のオフィシャルウェブサイトで、12・13日の公演休止の報告、日本赤十字社などの支援団体へのリンク先、震災直後の世間の動向への憂いを交えながら被災地の復興を願う内容の詩「それを「希望」と名づけよう」を掲載した。なお、上述の3月13日は佐野の55回目の誕生日であった。 2015年5月7日、自身のフェイスブックで「境界線」というタイトルで、自らが沖縄県辺野古を訪れて大浦湾で撮影した写真と、普天間基地移設問題を憂う内容の文章を掲載した。 『ローリングストーン日本版』2016年10月号の企画で「SEALDsはなぜここまで嫌われたのか」とのテーマに対して、「SEALDsは嫌われたんじゃない、怖がられたんだ いつの時代でも、自由な存在を怖がる連中がいる」と、SEALDsの活動に対して理解を示し、好意的な立場を取っている。 2017年5月17日、自身のフェイスブックで「僕の蒼い鳥がそう言っている」というタイトルでスーザン・ソンタグの「良心の領界」の序文を引用しつつ、当時国会で議論されていたテロ等準備罪(共謀罪)を疑問視する趣旨の文章を掲載した。 「霧の中のダライラマ」の曲名が示すとおり「チベット自由と人権の集い」に賛同者として名を連ねており、中国によるチベット侵略に抗議しチベット民族に対する人権侵害に反対しているという。 配信限定EP「Not Yet Free」の一曲目の「こだま-アメリカの友人、日本の友人に」の内容がドナルド・トランプや安倍晋三を批判しているのではと解釈されたことがあったが、佐野はこれを否定している。
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