放射線診断学
放射線診断学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 05:37 UTC 版)
放射線診断学単純X線撮影 CT MRI SPECT PET 超音波検査 画像下治療(Interventional Radiology,IVR) 放射線診断手技を用いた治療法である。直訳すると「介入的放射線医学」となるが、一般的でなく、「IVR」、「インターベンショナルラジオロジー」と呼称されることが通例であるが、それが普及の障害になっているとの考えから関連学会で「画像下治療」と言う訳語が定められた。主に経皮的アプローチにより行なわれ、注射針や細いカテーテルと呼ばれる細い管を用いて血管内から病変部へアプローチするものや、肺や肝臓などに体外から直接針を刺入した上で、病変部の生検をしたりや針先からラジオ波を流すことによるジュール熱によって病変を焼き切ったりするものなど、診断治療への介入は多岐にわたる。従来の手術治療と比べ体への侵襲が少ない方法であり、一部の手術療法の置換による低侵襲化および耐術能に乏しい患者の代替治療の提供を目的として発展してきた。以前は、血管造影や超音波、透視下による治療部位の把握が中心であったが、最近ではCT、MRI等も応用されている。治療対象および方法はかなり広範であり、日進月歩の著しい分野である。治療を行なう部門ではあるが、診断部門に分類される。Vascular IVR Non-vascular IVR この他に放射線透視下において、消化器内科的には血管以外に経皮的に胆管を造影したり(ERCP)内容物のドレナージを行う(PTCD)などの手技や、整形外科的には非観血的に骨や関節を整復するなどの手技がある。
※この「放射線診断学」の解説は、「放射線医学」の解説の一部です。
「放射線診断学」を含む「放射線医学」の記事については、「放射線医学」の概要を参照ください。
- 放射線診断学のページへのリンク