拡張要素
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 22:36 UTC 版)
ビデオカードの複数枚搭載(マルチGPU) ゲーム向けの高性能ビデオカードを2枚以上取り付けて性能を向上させる手法がある。AMDのCrossFire、NVIDIAのSLIなどである。マザーボードが対応していることはもちろん、アプリケーション(ゲームソフト)側の対応も必須。反面、消費電力や排熱の大きいビデオカードが複数枚となるため、それを十分にサポートできる電源ユニットを用意し、ケースを冷却性の良いものにする必要がある。仮想通貨マイニングにも多用される。 カードリーダー 内蔵型を3.5インチベイに搭載するのが主流。 拡張カード PC/AT互換機の主な拡張スロットインターフェースには、ISA、PCI、PCI Expressがあるが、ISAは2000年代前半までにほぼ消滅した。また、ビデオカード向けの拡張バスはPCIからAGPを経てPCI Expressに移行している。近年は高速なデバイスにはPCI Express、それ以外はPCIと言う棲み分けになっていたが、2017年現在ではPCIを一本も持たず、拡張スロットの全てがPCI Expressであるマザーボードもある。 ISAの時代付近までは、各種デバイスのインターフェイスやビデオカードは拡張スロット(拡張バス)を利用し、マザーボードに対して増設する場合がほとんどだったが、近年は各種インターフェイスがマザーボードに統合(オンボード)されることが多くなり、拡張スロットを利用する頻度は減少している。しかしオンボードにない機能や性能を要求する場合は、拡張スロットによる増設が必要となる。性能向上や機能拡張を求めるユーザーによってサウンドカード、LANカード、USB増設カード、SASカード、RAIDカード、地デジ視聴ボードが良く増設される。 外付けハードディスク 規格外ではあるが、SATAのケーブルをeSATAを使わずそのままSATAとしてケース外インターフェイス経由で接続することも行われている。またSATA以降、ハードディスクドライブをケースに入れず裸のままケーブルを繋いで利用したり、ドライブを裸のまま出し入れできるリムーバブルフレームも使われている。 CPUクーラー オーバークロックを行い設計以上の発熱で利用したり、Pentium 4・Pentium D以降の、定格であっても大消費電力・高発熱なCPUが登場したことから冷却性能が特に必要になり、CPU冷却装置も注目を浴びることになった。リテールファンよりも優れた冷却性能や静音性を求めて、より大型のファンを使ったCPUクーラーに換装する場合も多い。BTOでも高性能ファンをオプションで選べるメーカーがある。 空冷ファンのほか、水冷やガス冷却などの選択もある。水冷の場合は空冷より冷却能力の限界が高いが、定期的な冷却水の追加が必要な場合があることもある。また漏水や結露による本体の破損の危険も考慮しなければならない。ガス冷却は冷蔵庫の仕組みから応用されたものであり、他者よりもはるかに高性能だが価格も性能に比例して高く、稼動時の消費電力や設置の手間まで考えれば費用対効果という意味で空冷や水冷に劣る面がある。 GPUクーラー ゲームやCAD/DCCアプリケーション、仮想通貨マイニングのためにビデオカードが高負荷になる場合や、GPUをオーバークロックする際に、動作安定化、発熱抑制、または静音化のために、製品に元々あるクーラーを交換して別のGPUクーラーを装着する場合もある。これは改造となるため製品保証はなくなる。本格水冷方式などが当てはなる。
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