戦後、オートバイの生産開始
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/20 15:07 UTC 版)
「MVアグスタ」の記事における「戦後、オートバイの生産開始」の解説
1945年 - 大戦終結。これにより敗戦国となったイタリアは航空機の生産を禁止され、アグスタはモペッドから発展したオートバイの生産を主力とした子会社MVアグスタ(メカニカ・ヴェルゲーラ・アグスタ:ヴェルゲーラは会社のあった地名)を設立。 1948年 - 性能のアピールのためレース部門を設置、ロードレースに参加し初勝利をあげる。レース活動を行うにあたっては、単気筒モデルの設計にベネリから、また4気筒500ccモデルの設計にはジレラやドゥカティなどライバル社から有能な人材を引き抜き、高性能化を推し進める。またジャコモ・アゴスチーニ(MVアグスタのマシンで世界タイトルを13獲得)、ジョン・サーティース、マイク・ヘイルウッド、フィル・リード、タルクィニオ・プロヴィーニなどをライダーに迎え、数々の戦歴を挙げることとなる。 1952年 - ロードレース世界選手権(WGP)・125ccクラスでセシル・サンドフォードがワールドチャンピオンのタイトルを獲得する。 1956年 - WGPの125cc・250cc・500cc各クラスにおいてワールドチャンピオンのタイトルを獲得する。 1958年 - WGPの125cc・250cc・350cc・500cc各クラスにおいてワールドチャンピオンのタイトルを獲得する。また、1958年から1960年までの3年間は125〜500ccクラス全クラスのメーカータイトルを獲得する。 1956年から1973年 までの18年間のうち、ジレラの獲得した1957年を除くWGP・500ccクラスのワールドチャンピオンタイトルを獲得。 1956年から1973年 までの18年間のうち、ジレラの獲得した1957年とホンダの獲得した1966年を除くWGP・500ccクラスのメーカータイトルを獲得。 1974年 - WGP・500ccクラスワールドチャンピオンのタイトルを獲得する。これが世界GPにおける最後のタイトルとなった。 1976年のレース撤退(後述)までの間、優勝は通算3,027回、うち世界GPで270回を数え、37個のタイトルを獲得した。この期間に生産された市販車は競技車なみの高性能を誇り、高価で希少なことから、後の「レーサーレプリカ」のはしりとして世界中の垂涎の的となった。特に600/750ccの並列4気筒モデルはWGPマシンのエンジンを拡大したレーシングマシン直系といえるもので、ホンダ・CB750が登場するまで世界唯一の一般市販された横置き並列4気筒バイクだった。
※この「戦後、オートバイの生産開始」の解説は、「MVアグスタ」の解説の一部です。
「戦後、オートバイの生産開始」を含む「MVアグスタ」の記事については、「MVアグスタ」の概要を参照ください。
- 戦後、オートバイの生産開始のページへのリンク