戦後の音楽活動
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「オリヴィエ・メシアン」の記事における「戦後の音楽活動」の解説
1944年8月のパリ解放の後、ロリオによって『幼子イエスに注ぐ20の眼差し』が初演されたが批評家による激しい論争を呼んだ。『神の現存についての3つの小典礼』が初演されるとさらに激しいスキャンダルが起きた。 戦後のメシアンの曲はそれまでのキリスト教的な主題を離れ、「トリスタン三部作」と呼ばれる『ハラウィ』、『トゥランガリーラ交響曲』、『5つのルシャン』が次々に作曲されることになる。その後1949年から1952年にかけて独奏楽器による実験的な作品の時代にはいり、『カンテーヨージャヤー』、『4つのリズム・エチュード』、『音色=持続』、『オルガンの書』などが作曲された。しかしこの時期は長く続かなかった。 メシアンの音楽ではそれまでも鳥の歌が重要な要素として使用されていたが、1952年に鳥類学者ジャック・ドラマン (Jacques Delamain) から指導を受けた後、鳥の歌の体系的な収集をはじめ、これを元に音楽を作るようになっていく。鳥の歌をもとにした主要な曲には『鳥たちの目覚め』(1953年)、『異国の鳥たち』(1956年)、巨大な『鳥のカタログ』(1959年)、初演が大スキャンダルになった『クロノクロミー』(1961年)がある。
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