戦後の騎士鉄十字章
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 00:58 UTC 版)
騎士鉄十字章を含む鉄十字章は戦後も佩用が認められている。ただしドイツではハーケンクロイツを公の場で使用することが法律で禁止されているため、公の場で佩用するためにはその部分を削り取る必要があるが、鉄製で除去には大変な手間がかかるため、中央のハーケンクロイツを柏葉に置き換えた鉄十字章が販売されるようになった。なお騎士鉄十字章の上に装着する柏葉章や柏葉・剣章などはそのまま佩用できる。 もともと鉄十字章は受けた物を保管し、常時佩用の為の物を自費で購入しておくのが普通だったので、こうした措置も抵抗なく受け入れられたようである。 戦時中に作られた物は破棄されたり、戦場で朽ちた物も多いが、現在の市場にも高値で出回っている。これは受章者本人またはその遺族が売ったか、連合軍兵士が戦利品として略奪した物である。勲章ディーラーのアンドレ・ヒュースケンによると市場に出回っている物、受章者本人・遺族がいまだに保持している物など含めて戦時中に作られた物の総数は騎士鉄十字章が約2万個、柏葉付き章が約1800個、柏葉・剣付き章が約450個、柏葉・剣・ダイヤモンド付き章が約80個であるという。しかしあくまで推定であって実際の残存数を正確に割り出すのは難しい。
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