性的側面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 19:29 UTC 版)
「ファーリー・ファンダム」の記事における「性的側面」の解説
一般集団と比較して、ファーリー・ファンにおける同性愛者ないし両性愛者が占める割合は10倍高い。2011年のカリフォルニア大学ロサンゼルス校による研究によれば、アメリカの全人口中、両性愛者を自認する者は約1.8パーセント、同性愛者を自認する者は約1.7パーセント存在する。これに対して、4つの異なる研究によればファーリー・ファンのうち14パーセントから25パーセントが同性愛者、37パーセントから52パーセントが両性愛者、3パーセントから8パーセントがその他の性指向を表明している。また、ファンのおよそ半分が交際関係を持ち、その内76パーセントがファーリーファン同士での交際であった。ファーリーにおける性的側面の例としては、性的要素を含むアートワークやファーリー同士のサイバーセックスなどが例示される。 「yiff」という用語がファンダム内での性行為ないし性的コンテンツを表すため使われることがある。この言葉はファンダム内での性的行為・性的交流であれば、バーチャル/非バーチャルを問わず用いることができる。 ファーリー・キャラクターに性的関心を感じるかどうかは意見の分かれる問題である。4300人のファーリーを対象とする調査によると、ファーリーの活動において性的関心が「重要である」と答えたのが37パーセント、「どちらともいえない」と答えたのが38パーセント、「ほとんど、もしくはまったく重要でない」と答えたのが24パーセントであった。オンライン上で行われた異なる調査によると、33パーセントが「ファーリーに強い性的関心を持つ」、46パーセントが「弱い性的関心を持つ」、21パーセントが「まったく性的関心を持たない」と答えた。この調査はバイアスを防ぐため、成人向けサイトを避けるかたちで行われた。もうひとつの調査では、ファーリー・ファンのうち男性の96.3パーセント、女性の78.3パーセントがファーリーのポルノグラフィを鑑賞していた。また男性の50.9パーセント、女性の30.7パーセントはポルノグラフィ以外のファーリー・アートを鑑賞しなかった。ファーリーは全年齢向けのアートワークよりも成人向けアートワークをわずかに強く好み、男性の17.1パーセントが鑑賞するポルノのすべて、あるいはほとんどすべてがファーリーのものだと答えた。ファンのうち、ポルノグラフィがファンダムの最も重要な要素だと答えたものはわずか5パーセントであった。 ファーリー・ファンの一部は動物性愛者(英語版)でもあるが、大多数は獣姦に対して否定的な印象を持っている。2008年に行われた匿名の調査によれば、17パーセントの回答者が自らは動物性愛者であると答えた。1997年から1998年にかけて行われた初期の調査によると、回答者の2パーセントが動物性愛に興味があると答え、1パーセント未満がぬいぐるみ性愛(英語版)であると答えた。一般集団と比較してもより低いこの調査結果は、一対一での面談という調査法が社会的望ましさのバイアスを引き起こしたことが原因と考えられている。ファンダム外の人物を対象とした研究を見ると1974年と1980年に行われた、ノーザン・アイオワ大学(英語版)の学生を対象とする研究によると、サンプルとなった生徒の7.5パーセントが動物性愛者であった。ほかの研究では、2.2パーセントから5.3パーセントという結果が出ている。
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