座長就任から卒業(退任)まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 14:58 UTC 版)
「吉田ヒロ」の記事における「座長就任から卒業(退任)まで」の解説
1999年に正式に座長に就任、数多くの一発ギャグ(ボケ)を封印し、ツッコミ担当に転じる。大阪的な人情を描いた保守的ストーリーを演じる辻本(辻本の項参照)、劇団出身らしく小劇団なストーリーを演じる内場、暴力的なツッコミをかます石田ら3座長とストーリーを決める点であきらかに違う所は、なにがしか常に新喜劇では前衛的な、新しい試みを行っていたことがあげられる。「新喜劇40周年記念・ゲラゲラハッピィ」(データハウス発行)で、本人もほぼ同じ意味のことを言っている。 ヒロが作成に関わっていた新喜劇の特徴 「常に新しいこと」をモットーに、ヒロが行っていたことは以下の通りである。劇のストーリー上のパターンをあまり決めずに大まかな物にとどめ、座員を自分の型にはめない。 上記の理由でほかの座長に比べるとアドリブがかなり多く、舞台上では漫才のようなやりとりが繰り広げられる。また、若手の出演時間が若干長い。 派閥が出来ないように工夫している。中條健一、池乃めだかを重用しているが、その中條やめだかもストーリーラインに絡まない役だったり、絡む役だったりと一定していない。 主要登場人物に登場シーンを設けず開演直後から自分を含め主要登場人物が登場していることがある(通常は若手がカップル同士という設定で会話をしている場面から始まる)。 人間の言葉が分かる飼い犬を自ら演じたり、なぜか海釣りに背広一式で来たり、細木数子風の占い師、島田一の介がオカマのヤクザ役をやったりと一風変わった配役をする。 場合によっては座長公演でも出番を減らし、進行を共演座長の内場と石田、烏川、安尾などの副座長クラスにほぼ一任する。さらには中條、めだか、一の介、小籔千豊、伊賀健二、川畑泰史、浅香あき恵、五十嵐サキに主役を演じさせることもある。小籔と川畑が後に座長に就任したのも、このためと言われる。 ロケーション(場面設定)ではヤクザの組事務所(託児所へと変化することも)やライブハウス、テレビ局のスタジオ、祭りの神社の境内など変わったロケーションをしていることがある。また海釣りのロケーションが数多い。 2007年4月16日の公演を以て、座長を卒業(退任)。座長出身のゲスト座員(どの座長のグループにも属さない分類)として、後進の育成と指導に当たる重鎮ポジションに昇格。「枠にとらわれるのではなく、もっとノビノビやってもらう」、「新喜劇以外(バラエティー番組やラジオなど)でもっと幅広く活動するため」と新聞やブログなどで発表した。ヒロ本人も毎日自身のホームページの掲示板への書き込みをチェックしており、「これからは、スーパー爆笑王として新喜劇を盛り上げていくので応援ヨロシク!」と今後の意気込みを書き込んでいる。 座長退任後は、再びボケ担当に回ることが多くなっている。また、数多くの一発ギャグ(ボケ)を披露する一方で、ツッコミ担当もこなす。役としてはヤクザ役が多い。 2008年1月15日から1月21日までのNGK新喜劇通常公演「まいど! 横山や!」(作・演出は檀上茂)では、退任以来約1年ぶりに座長を務めた(2008年2月9日に放送された)。2008年12月25日収録の新喜劇では刑事役で、長時間かみつづけてしまった。
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