府招の浮立とは? わかりやすく解説

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府招の浮立

名称: 府招の浮立
ふりがな ふまねきのふりゅう
種別1: 民俗芸能
保護団体名: 府招浮立保存会
選択年月日 1987.12.18(昭和62.12.18)
都道府県(列記): 佐賀県
市区町村(列記): 伊万里市南波多町府招
代表都道府県 佐賀県
備考 所在地同一都道府県内のもの(このデータ種別1から移行しています)
解説文:  九州福岡佐賀長崎の三県には浮立ふりゅう、ぶりゅう、ふうりゅう)と称される風流系の芸能煌びやかな服装仮装して歩き囃したてたり歌い踊ったりして練りまわる形態)が県内各地伝承されている。佐賀県伊万里市の府招の浮立は、数多い浮立中でも踊りを主とした踊浮立代表的なものである。
 府招の浮立は、毎年十月十日当地愛宕権現境内行われる由来来歴明示できる資料少ないが、この芸能使用する鉦には文政五(一八二二)年や嘉永六(一八五三)年の銘があり、江戸時代からの伝承確かめられるまた、現在では、秋の収穫時に豊年感謝の意味で行うとされているが、当地に伝わる記録によれば雨乞晴天祈願疫病退散などのために必要に応じて随時演じられていたようである。
 この芸能は、愛宕権現社へ向かう道中神殿前の広場、その広場面したお堂籠り堂)内で演じられる当日それぞれの衣裳着け一行は、神社参道通じ公民館前に整列し、笛、大太鼓小太鼓(もりゃーし)、鉦を奏し銭太鼓持った数十名の女児踊りながら神社へ向かう。境内では、行列二つ分かれ女児は、広場廻り太鼓方などは一段高社殿周囲廻りその後広場中央大太鼓据え、笛、小太鼓等はその周囲の席につく。
 まず、全ての演目開始に先がけて「御神【ごしん】」が演じられる。これは、広場中央据えられ大太鼓一人舞人打ちながら踊るもので、この演目だけに使用されるバチ」が厳粛に舞人手渡される儀式がある。「御神」の演目の後に大太鼓、笛、小太鼓、鉦もお堂中に移された後、堂内舞台にして演じられる。府招の地域伝承される演目は「御神」を含めて三十演目とされる近年では大正五年、昭和二十四年に全曲上演されたが、現在では、上演時間練習時間等の都合このうち十番程度演じられているのみである。
 この府招の浮立は、踊浮立代表的なもので、整った形態伝承しているが、年々衰退しつつあるので記録作成が必要である。


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