幽霊駅
幽霊駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/21 14:12 UTC 版)
ベイ駅の現行ホームの下には現在は利用されていない廃ホームがある。このホームは1966年2月から9月の間のみ、試験的な地下鉄システムの下で使用されたものでロウアー・ベイ(交通局による公式の呼称はBay Lower)と呼ばれている。トロント交通局はブロア線の開通時、それまでヤング・ユニバーシティ線として運用されていた路線を2系統に分離させ計3路線での運行形態とした。このinterliningと呼ばれる手法の結果、どの駅にも必ず2路線が止まることとなり(3路線全てが止まるブロア・ヤング駅を除く)、乗客がいずれの駅から出発していずれの駅に向かう場合にも乗り換える手間がなく移動することが可能になると考えられていた。だが、目的の方向行きの電車を待つ時間を考慮すると乗り換えた方が早い場合も多く、また一回の遅延がさらなる遅延に繋がるとしてこの運行形態は失敗と目されるようになった。特にベイ駅から東方面へ行きたい乗客とセント・ジョージ駅(英語版)から西方面に行きたい乗客たちにとっては目的地へと行く電車が上下どちらのホームからも発着することとなり、さらなる混乱の元となった。このため地下1階と地下2階を繋ぐ階段の真ん中で待機しておいて、目当ての電車が入線した方へと急いで移動する客もいたという話もある。 試験運用中に行われた利用者への調査では、そもそもこの特殊な運行形態による効果に関心がないという回答が過半数を超えていた上に、便利に感じる人と不便に感じる人はほぼ同数という結果となったが、トロント交通局はヤング線とブロア線を完全に分ける現行の運行形態を正式に採用した。こうしてセント・ジョージ駅(英語版)の下層ホームはその後もヤング線の駅として利用され続けたのに対し、ロウアー・ベイ、ならびにミュージアム駅(英語版)との連絡線は通常の営業運転で使用されることがなくなった。また各駅のホームには次に来る列車の行き先を表示する発車標が設置されていたが、これも幽霊駅と同様に6ヶ月の間だけ使用され、今は表示が固定されたまま残存している。 1966年9月の利用停止以降、ロウアー・ベイは従業員や救急隊の業務訓練、駅に使う建材・案内板の試験場などとして使われているほか、イベント会場や映画・ドラマの撮影に使われている。スーサイド・スクワッドやトータル・リコールといったブロックバスターのロケに用いられたこともあるが、サウンド・オブ・サイレンスや16ブロックの場合のように、主にニューヨーク市地下鉄の駅として登場することが多い。2018年には地元のバンドであるファックト・アップがライブを行った。 1966年の試験運用時のトロント地下鉄の路線図。
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幽霊駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 06:14 UTC 版)
本駅は営業休止から正式に廃止されるまでの期間が長く、1982年(民國71年)に無事故で表彰されたり、実質廃止後の時刻表に濂洞駅の発車・到着時刻は記載されないものの、列車の運行区間が瑞芳~濂洞となっていることなどから、台湾の鉄路迷の間で「幽霊駅(幽靈車站)」として話題となった。
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