左腕粉砕骨折以降 K-1・MMAルール両立へ
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「ジェロム・レ・バンナ」の記事における「左腕粉砕骨折以降 K-1・MMAルール両立へ」の解説
WGP決勝戦におけるダメージによって、最大の武器である左腕を粉砕骨折する重傷を負って以来、バンナの左パンチが激減し、対戦相手からも左腕を攻撃されることが多くなった。 2003年6月14日、K-1 WORLD GP 2003 in PARISで復帰し、ヴィタリ・オフラメンコと対戦して2ラウンドKO勝利。 同年のWORLD GP開幕戦に出場予定だったが、練習中に左腕に埋まっている金属ボルトがズレたため欠場。 2004年7月17日、K-1 WORLD GP 2004 in SEOULにてテレンス・リーズビィと対戦し、1ラウンドKO勝利。 9月25日、K-1 WORLD GP 2004 in TOKYO 開幕戦のGP1回戦でフランソワ・"ザ・ホワイトバッファロー"・ボタと対戦。バンナが圧倒するも2ラウンドにダウンを奪われる。ダウンを奪われた後にはすぐ反撃し終始バンナペースで判定でドローとなるが、延長ラウンドを前にタオル投入によるTKO負け。この試合についてバンナは「俺がネバー・ギブアップの精神を唯一失ってしまったのが、あの試合だ。あの試合では母が死んだ辛さで頭の中が真っ白になっちまった。俺は肘や鼻など自分の体が破壊されても戦えるが、あの時は延長戦をやろうと思った時、時速230kmの速さで俺自身のスピリットがぶっ飛んでしまった。あの時の俺を思い出すと、ホント自分自身に腹が立つね!もう二度とあんな試合はしないと誓ったんだ!」と語っている。 12月31日、K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!!にてボブ・サップとK-1と総合格闘技のMIXルールで対戦。K-1ルールで行われた1ラウンドと3ラウンドでは圧倒するも、総合格闘技ルールで行われた2ラウンドと4ラウンドでは巻き返され、引き分け。この試合では左のパンチをほとんど打たず、右のパンチ一辺倒の戦いが続くなど、左腕粉砕骨折の影響が色濃く出た試合であった。 2005年3月26日、HERO'Sで秋山成勲と総合格闘技ルールで対戦。膝蹴りで1ラウンドKO勝利し、総合格闘技での初勝利を挙げた。 4月30日、スイスのジュネーヴでオリヴァー・ヴァン・ダムに1ラウンドKO勝利し、WKNムエタイ世界スーパーヘビー級王座の初防衛に成功。 5月27日、K-1 WORLD GP 2005 IN PARISでシリル・アビディと対戦。2年前の遺恨マッチを5ラウンドTKO勝利。 9月23日、K-1 WORLD GP 2005 IN OSAKA 開幕戦のGP1回戦でゲーリー・グッドリッジと対戦し、1ラウンドKO勝利。試合後、バンナは控え室に戻らずにグッドリッジの元へと向かい、バンナのローキックのダメージによって歩けなくなっているグッドリッジを自分の背中におんぶして医者の元へと連れていった。 11月19日、K-1 WORLD GP 2005 IN TOKYO 決勝戦のGP準々決勝でピーター・アーツと対戦し、延長1ラウンド判定負け。しかし、勝ったアーツも肋骨を骨折して準決勝を棄権した。 12月31日、K-1 PREMIUM 2005 Dynamite!!でアラン・カラエフと総合格闘技ルールで対戦し、左ミドルキックで2ラウンドKO勝利。 2006年3月15日、HERO'S 2006にてジミー・アンブリッツと総合格闘技ルールで対戦し、1ラウンドKO勝利。 5月13日、K-1 WORLD GP 2006 IN AMSTERDAMでレミー・ボンヤスキーと対戦。一度は判定0-2での敗北となるも、この結果にバンナ陣営から抗議が申し立てられ、日本で再審議し、日本人6名、アメリカ人2名で構成された検証審判員によるビデオ検証の結果、6月30日付けで判定3-0でのバンナの勝利に変更された。 9月30日、K-1 WORLD GP 2006 IN OSAKA 開幕戦のGP1回戦でチェ・ホンマンと対戦。バンナは後述の諸事情によって調整不足のまま試合当日に来日する不運に遭った(ジェロム・レ・バンナ#芸能活動を参照)が、延長1ラウンド判定勝利。 12月2日、K-1 WORLD GP 2006 IN TOKYO 決勝戦のGP準々決勝では抽選会で自ら対戦相手に指名した前年のK-1 WORLD GP王者セミー・シュルトと対戦。2ラウンドに左ハイキックでダウンを奪われる。ダウンから再会直後に左ストレートをヒットさせてシュルトのマウスピースを弾き飛ばすも及ばず3ラウンド判定負け。
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