山本コマツから二代目女将の山本直枝へとは? わかりやすく解説

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山本コマツから二代目女将の山本直枝へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 15:46 UTC 版)

小松 (料亭)」の記事における「山本コマツから二代目女将の山本直枝へ」の解説

1923年大正12年)に営業再開した米が浜の小松は、400坪の敷地内建てられた総建坪175坪、一階7室、二階3室の10室と備えた二階建て木造建物であった営業再開翌年山本コマツ当時15歳であった大姪の呉東直養女とした。一生独身通した山本コマツは、直養女とする前に2度、姪を養女として小松後継者として育成しようとしたが、いずれも海軍軍人婚姻したため上手くいかなかった。山本コマツにとってまさに三度目の正直であった期待応え平成に至るまで長き渡って料亭小松支えることになった1925年大正14年)には小松創業40年記念して建物一部増築が行なわれた。現在も使用されている小松玄関部分はこの時の増築建てられた。小松では1923年大正12年)と1925年大正14年)に建設され部分旧館呼んでいたが、2003年平成15年)に半分解体されマンション建設された。その際旧館構造調査されたが、旧館和小屋キングポストトラス併用されていることが明らかとなった1927年昭和2年山本直逗子材木店の次男であった桐ヶ谷耕二を婿とした。この時点小松経営は満18歳になっていた山本直引き継いだ1930年昭和5年)、ロンドン海軍軍縮会議軍縮定めたロンドン海軍軍縮条約成立すると、これに不満を抱く海軍若手将校が、小松飾られていた岡田啓介揮毫の額を引きずりおろし、池に放り込んで快哉を叫ぶという出来事があった。 1933年昭和8年)から翌1934年昭和9年)にかけて、旧館西側にあった庭園つぶして新館の建設が行なわれた。新館一階部分洋間応接室と7部屋和室設けられた。応接室はかつて山本五十六らが応接使用したと言われ、現在でも応接室として用いられており、室内には旧日本海軍資料等が展示されている。また7室の和室部屋ごとに紫檀カリンなど、材質異な銘木用いて室内調度品等を誂え室内の壁や装飾華やかに作られ小松利用する海軍軍人飽きさせない工夫なされていた。中でも横須賀鎮守府長官海軍高官多く利用した紅葉の間は、現在でも「長官部屋」と呼ばれている。 新館二階部分二間続き大広間であり、廊下部分敷かれた畳を含めると160畳敷広さである。また二階部分床の間黒檀の太い床柱用いられるなど、一階部分同じく銘木ふんだんに用いられている。小松新館用いられている銘木は、山本直の婿である耕二の実家である、逗子材木店から取り寄せたものと考えられている。なお新館構造キングポストトラスであるが、旧館のものよりもしっかりとした構造となっている。 山本直の代となっても、創始者である山本コマツ小松宴席顔を出し続けていたが、1935年昭和10年)、山本コマツ米寿盛大に祝った後、旧館二階部分新築された隠居部屋隠居することとなった。なお山コマツ隠居部屋2003年平成15年)に行なわれ旧館解体部分含まれたため、現存しない。

※この「山本コマツから二代目女将の山本直枝へ」の解説は、「小松 (料亭)」の解説の一部です。
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