小学校3年生 - 小学校4年生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 20:09 UTC 版)
「児童の発達」の記事における「小学校3年生 - 小学校4年生」の解説
小学校3年生および小学校4年生では、徒党を組んで大きなグループで遊ぶようになる。発言は教師にではなく、クラス全体に対してできるようになる。体力があるので骨折など比較的大きなケガをするようになる。ブランコの立ちこぎから飛んだり、馬跳び、階段跳びでケガをしたりする。知的関心が広がり、社会まで考えられるようになる。心の理論でいえば二次的信念を獲得するため、心情を読み取れるようになり、読書の幅が広がる。具体的操作期の完成期になり論理や規則に厳しくなる。さぼりやルール違反への指摘が厳しくなり、告げ口が多くなるが受け止めてあげれば満足する。ただし、子供集団の中でチクリとして非難される場合には、原因は何か、何が正しいのか考えさせる必要がある。女子は多くの児童がこの間に思春期を迎え、第二次性徴が生じ、青年期の特徴を持つようになる。 友だちは気が合う、趣味が同じという性格面が強くなる。仲間意識が強くなり、仲間との約束が親や先生との約束より大切になり、大人に対して秘密を持つようになる。集団で大人から自立する時期といえる。反抗は組織的ではなく、一人の悪乗りが他の子供の悪乗りを生むという形をとる。仲間意識が強くなるため集団で反抗や逸脱を行う。ギャングエイジ(Gang Age)と言われる。大人の目に見える世界で子供が遊ばなくなったため、ギャングエイジは無くなったとも言われるが、学校では存在している。後の反抗期は個人で行うが、その前に集団で反抗する経験を積むことが自立のために必要と言える。しかし、席替えやクラス替えをすれば友人関係が切れ、遊ばなくなる場合が多く、いじめ対策として有効である。 この時期に描かれる絵は精密になるが、鼻の穴や耳の穴が正面化した絵を描く。知的リアリズムの絵である。4年生から一部に遠近法を使い始める。
※この「小学校3年生 - 小学校4年生」の解説は、「児童の発達」の解説の一部です。
「小学校3年生 - 小学校4年生」を含む「児童の発達」の記事については、「児童の発達」の概要を参照ください。
- 小学校3年生 - 小学校4年生のページへのリンク