小学校5年生 - 小学校6年生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 20:09 UTC 版)
「児童の発達」の記事における「小学校5年生 - 小学校6年生」の解説
小学校5年生および小学校6年生では、児童期の完成期であり、高学年としての責任感、実行力を持ち、クラスや学校全体を見渡す力を持てるようになる。リーダーとして下の学年の子供たちを率いることができる。良い子として背伸びできる時期である。勉強の内容が抽象的になり、形式的操作を必要とするため、学力差が顕在する。10歳の壁といわれることがある。また、自己中心性を脱却して、他者の視点を持てるため教師の評価基準に自分を合わせることができるようになる。そのため絵や作文の創造性が一時的に低くなったように見える。バーンズの高原と呼ばれている。客観視できるため、教科の好き嫌いも顕在化する。男子は多くの児童がこの間に思春期を迎え、女子はこの間までに思春期を迎え、第二次性徴が生じ、青年期の特徴を持つようなる。最近の子は思春期が早まっており、小学校という枠組み・学級担任制が難しくなっている。そのため、5・4制を導入しようという意見もある。身体の変化とともに良い子という概念への疑問が生じ、教師や社会への反発が生じるようになる。青年としての対応が必要となる。 この時期に描かれる絵は、吹き出しやワイプを使って心の中の表現をできるようになる。遠近法で描き始めるが、遠近法を習っていないため視点の混同は続く。
※この「小学校5年生 - 小学校6年生」の解説は、「児童の発達」の解説の一部です。
「小学校5年生 - 小学校6年生」を含む「児童の発達」の記事については、「児童の発達」の概要を参照ください。
- 小学校5年生 - 小学校6年生のページへのリンク