導入までの経緯とその後とは? わかりやすく解説

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導入までの経緯とその後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 15:23 UTC 版)

大学入試センター試験」の記事における「導入までの経緯とその後」の解説

2006年度から「外国語」で英語を選択した受験生には、「英語(リスニング)」の受験が必要となった。これは、「高校生読み書きだけでなく、実用的な英語を身につけてほしい」という大学側要望がある。当初各会場スピーカー音声を流す案も検討されたが、設備面の問題条件均質にする配慮から、メモリー録音された音声再生するICプレーヤーによる「個別音源方式」に決まったICプレーヤーによるリスニング試験世界初である。ただし、特殊なスピーカー使用すれば、各試験会場条件均質化することができる、との意見もある。 当初大学入試センターは、ICプレーヤーについて、「メーカー出荷前に1台ごとに振動検査行い電池新品入れているため、途中で動かなくなる事態考えられない」「プレーヤーは腰の高さから落として動作確認しており、故障はまずない」と自信満々姿勢示していた。しかし、教育関係者などは、英語がセンター試験受験者数がかなり多いことから、50台以上の機械を使う試験で、1台も故障せず、1人受験生操作ミスをしないということが、果たしてあるだろうかとの疑問呈していた。 2004年9月26日には、リスニング試験の「試行テスト」がセンター試験利用する大学会場として行われた全国503大学・508会場)。受験対象となったのは、2006年現役受験生となった当時高校2年生で、希望者の中から抽選された約4万人受験した試行テストは、本番試験円滑に行うため、大学側実施の手順に慣れてもらうことや、ICプレーヤー性能確認聞こえ作動具合ヘッドホンイヤホン違い)などが主な目的であった。なお、試行テスト試験結果受験者には通知されなかった。この試行テストでは、ICプレーヤーによる大きなトラブル発生せず、「個別音源方式円滑な試験実施は可能」と大学入試センター判断した。 しかし、教育関係者個別音源方式対する不安は現実のものとなり、2006年度リスニング試験では、東京など20都府県試験会場で、ICプレーヤー故障などが発生したとされて、再テストが行われるというトラブル相次いで発生した。約1100人の内1人トラブルがあったとされ、三大予備校実施したリスニング試験模擬試験比べるトラブル発生率高かったリスニング試験実施され1月21日夜には、大学入試センター記者会見開かれ反省の弁述べた当時の事業部長は、「トラブル申告をしたすべての受験生に対して、再テスト受験させることに決めていた」「性善説立っている」と発言したが、その後当時文部科学大臣陳謝する事態となった主なトラブルとしては、電源入れて音声聞こえない試験途中で音声聞こえなくなる、操作をしていないのに音量変化する、などがあげられるトラブル多く操作方法ミス勘違いであるため事前に大学入試センターホームページ操作確認できるようにしている。 2007年度は、前年度トラブル反省しイヤホン最初から装着するなどの対策行ったが、227大学少なくとも351人から「音声聞き取りにくい」などとICプレーヤー不具合があり、少なくとも381人が再テスト行った2008年度2006年、2007年同様の形式実施された。2007年度より人数減ったものの相変わらずICプレーヤー不具合訴え受験生がおり、175人が再試験となった2009年度には再び増加して253人が再試験対象となり、うち249人が再試験受けた

※この「導入までの経緯とその後」の解説は、「大学入試センター試験」の解説の一部です。
「導入までの経緯とその後」を含む「大学入試センター試験」の記事については、「大学入試センター試験」の概要を参照ください。

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