富山駅周辺連続立体交差事業の概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 16:20 UTC 版)
「富山駅」の記事における「富山駅周辺連続立体交差事業の概要」の解説
北陸新幹線関連工事に合わせ、富山駅においては周辺1.8kmにわたり連続立体交差事業が行われている。この事業は、在来線によって南北に分断された富山駅周辺の土地利用や道路交通の障碍を鉄道の高架化による道路の新設や拡幅によって克服し、合わせて歩行者用の南北自由通路の整備や富山地方鉄道富山軌道線と富山ライトレール富山港線の接続によって南北一体のまちづくりを推進することを目途として行われているものであって、まずJR在来線を一旦北側に移設し、高架化する工事が2005年(平成17年)10月6日より開始された。2007年(平成19年)3月18日からは北口、2010年(平成22年)4月19日からは南口が工事の影響によって仮駅舎となり、2008年(平成20年)10月20日からは下りホーム、2010年(平成22年)4月19日からは上りホームが仮ホームに切り替えられている。 新幹線の高架ホーム(2面4線)は2015年(平成27年)3月14日より供用が開始され、同時に富山地方鉄道富山軌道線の富山駅停留場が新幹線高架下に開業した。続いて同年4月20日からはあいの風とやま鉄道線上り方面と高山本線の在来線ホームが高架ホームに切り換えられ、2019年(平成31年)3月4日には、あいの風とやま鉄道線下り方面についても高架ホームへの切り換えが完了した。これにより富山駅の在来線ホームは高架上に2面5線(うち1線は切欠きホーム)が整備された。 引き続き在来線の地上ホームの撤去や南北自由通路の整備等の工事が行われ、2020年(令和2年)3月21日に富山地方鉄道富山軌道線と富山地方鉄道富山港線が接続された。加えて富山地方鉄道本線1.0kmも高架化され、電鉄富山駅のホームは2面2線となる予定であり、これについては2019年(平成31年)度より事業に着手する方針が示されている。なおかつて北陸本線と富山地方鉄道線を接続していた当駅構内の連絡線は、一連の事業に係る工事によって廃止されており、この連絡線が高架化工事後に復活する予定は立っていない。 後述のように富山駅の新幹線高架下には「きときと市場とやマルシェ」や「クラルテ」といった商業施設が設置されており、在来線高架下にも商業施設を設置すべく検討されている。2017年(平成29年)には周辺の再整備が評価されグッドデザイン賞を受賞した。 地上駅・仮駅時代の富山駅 新幹線開業前の正面口駅舎(南口広場拡張のため解体) 新幹線建設時に西隣りに建てられた仮駅舎と仮設広場(新幹線開業前日まで使用) 富山駅仮駅舎コンコース 富山駅橋上より 旧1番のりば 右より旧2番・4番のりば 解体工事中の7・8番のりばホーム(2006年4月)
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