定義と同義・類義語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 03:30 UTC 版)
年式の古い車両を「クラシックカー」「ヒストリックカー」 などと呼ぶ。どの程度古い車を対象とするかは、製造年代による分類や、「製造されてから○○年以上経った車両」と判断する考え方がある。クラシックカーを用いた公道ラリーを行っている団体 Fédération Internationale des Véhicules Anciens (FIVA) では、「生産されてから25年以上経ったもの」を基準としており、FIVAに加盟する日本クラシックカークラブでは1919年から1945年までに生産された車両を主に扱っている。 製造年代によって異なった呼称が使用されることもあり、特に1919年から1930年に製造されたものをビンテージカー(英語版)と呼ぶ場合が多く、欧米の自動車愛好家にとってはこの時期に生産された自動車こそが「特定の年代に作られた良いもの(=ビンテージ)」という認識が存在していると考えられる(日本では一例として、東京都が1945年(昭和20年)までに製造された自動車をヴィンテージカーとし、自動車税の減免を行っている。さらに古く、第一次世界大戦前に生産された自動車はベテランカー(英語版)と呼ばれる。 このほか、1970年代中期以上前に製造された車を「オールドタイマー」、1970年後期以降のものを「ヤングタイマー」とする呼称もある。オールドタイマーは、旧車愛好者向け雑誌のうちの一つのタイトル(『Old-timer』)にもなっている。 日本で用いられる「旧車」「ノスタルジックカー」といった言葉については、年式に明確な線引きは存在せず、日本車のみをいう場合もあれば、欧米の車も含まれる場合もある。各人や専門誌、販売業者などの主観によって、ある世代の人にとっては旧車とされない車両が、より若い世代にとっては旧車と捉えられる例も見受けられる。また、日本で「ヒストリックカー」というと、モータースポーツでの活躍歴や、特別に歴史的価値があるものに限定されることがあるが、これも基準が明確ではない。日本クラシックカー協会が主催するイベントの参加基準では、原則的に1975年までに生産された車両としており(2013年時点)、日本車を中心とした自動車愛好家にとっての目安の一端が伺われる。サイドカーや一部トライクといった、現在の日本社会において一般的ではない車種も旧車に含まれる場合がある。特殊な例では、非常に古い設計のまま長年に渡って製造され続けている現行車や、生産終了した車種を復刻したレプリカ車などを含むかどうかで判断が分かれる。
※この「定義と同義・類義語」の解説は、「旧車」の解説の一部です。
「定義と同義・類義語」を含む「旧車」の記事については、「旧車」の概要を参照ください。
- 定義と同義・類義語のページへのリンク