姓と名の順序とは? わかりやすく解説

姓と名の順序

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 07:40 UTC 版)

「姓」の記事における「姓と名の順序」の解説

姓と名の表記の順は、表記対象の人がどの国の人か、どの言語圏属しているか、ということや、それを実際に表記する言語、また書籍種類一般書籍なのか、学術本なのか等)や雑誌種類一般人向け雑誌なのか、科学誌なのか、その中で具体的にどの科学誌なのか)等々種類影響も受ける。 日本人が、日本人の姓名を漢字やかなを用いて表記する時は、姓-名の順表記する中国はじめとする漢字文化圏およびマジャル人ハンガリー人)の人名原語表記では姓-名表記されるが、それ以外ヨーロッパ諸言語英語・ドイツ語フランス語スペイン語等)では名-姓で表記される2000年文部省国語審議会は、日本人の人名表記についてローマ字表記においても「姓―名」の順が望ましいと答申した日本人の姓名については、ローマ字表記においても「姓―名」の順(例:Yamada Haruo)とすることが望ましい。なお、従来慣習に基づく誤解を防ぐために、姓をすべて大文字とする(YAMADA Haruo)、姓と名の間にコンマを打つ(Yamada, Haruo)などの方法で、「姓―名」の構造を示すことも考えられる。 — 2000年文部省国語審議会 日本サッカー協会ではこの答申に従って2012年4月から選手名姓-名とし、姓を大文字にして表記している。 科学技術情報流通技術基準SIST)では「(論文の)参照文献欧文著者名記載順は「名・姓」順ではないのですか」という問い対し次のように回答参照文献についてのISO規格SIST 02作成時はISO 690:1987)は、姓を先に書くこと規定してます。改正版(ISO 690:2010)でも同様です原論文での欧文著者名表記が「名・姓」順であっても参照文献表記では図書目録同様に姓・名」の順にします。なお、参照文献が「名・姓」順のままの雑誌あります2011年Science誌の参照文献は「名のイニシャル・姓」の順、Nature誌は「姓・名イニシャル」の順でした。 科学技術情報流通技術基準SIST)はまた、日本語論文参照文献外国人名をカタカナ表記する場合、「姓・名」順ですか。複数著者名場合区切り記号は何ですか」との問い対し次のように回答したSIST 02参照文献書き方)の「4.1.1 個人著者名(1)」の記載例「ケネディジョン F.」のように、欧文著者名同様に姓・名」順です。カタカナ氏名を含む複数著者名場合は、SISTでは規定していませんが、欧文著者名場合当てはめて以下の例に示すようにセミコロン区切ります。(例) 森康夫ケネディジョン F.オバマバラク 日本政府2019年10月に「公用文等における日本人の姓名のローマ字表記について」を発表し2020年1月から政府の各府省庁公用文におけるローマ字表記においては姓・名」の順に統一することとした。 グローバル社会進展に伴い人類の持つ言語や文化多様性人類全体意識し生かしていくことがますます重要となっており、このような観点から、日本人の姓名のローマ字表記については、「姓-名」という日本の伝統即した表記としていくことが大切である。各府省庁作成する公用文等において日本人の姓名をローマ字表記する際に、姓と名を明確に区別させる必要がある場合には、姓を全て大文字とし(YAMADA Haruo)、「姓-名」の構造を示すこととする。 — 令和元年2019年10月25日関係府省庁申合せ これを受けて日本放送協会NHK)も、2020年3月30日から、放送WEBサイトでの表記を「姓・名」の順に統一することとしている。

※この「姓と名の順序」の解説は、「姓」の解説の一部です。
「姓と名の順序」を含む「姓」の記事については、「姓」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「姓と名の順序」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「姓と名の順序」の関連用語

姓と名の順序のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



姓と名の順序のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの姓 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS