奈良女学館高等学校
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「鹿男あをによし」の記事における「奈良女学館高等学校」の解説
平城宮跡の隣に建てられた学校で「おれ」が勤務することになった場所。シンボルは鹿。 おれ 主人公兼語り部。原作において、本名不明。28歳。大学の研究室で実験をしていたが、助手との折り合いがつかず、「神経衰弱」とのあだ名をつけられている。そのせいもあり、腹が弱く整腸剤が欠かせない。准教授を目指す助手の研究の邪魔になるため、今回、悠久の地、奈良に行くことを薦められたが、鹿から「目の運び番」に任命されたり、さらには役目を失敗して顔が鹿にされたりとありえない事態に遭遇してしまう。ただし、この秘密を知るのは自分とある特定の人物のみで、それ以外の人間には、鹿になった姿が見えない。また、しゃべる鹿のことや運び番、使い番の話を伝えることができない。 ドラマ版と漫画版では「小川孝信(おがわ たかのぶ)」という名前になっている。 堀田イト(ほった イト) ヒロイン。16歳。古風な名前だが、当校の生徒。しかし、「おれ」の授業一日目から遅刻をしたり、腹いせにクラスメートを扇動して「おれ」を攻撃するなど、水と油の関係。実はあることに「おれ」より早く気づいていて、そのことで悩んでいた。どの部活にも属していなかったが、「おれ」が顧問になった剣道部に入部することになる。実家が剣道の道場を経営していて、腕前はかなりのもの。その顔立ちから「野性的魚顔」と表される。 名前は姓が「坊つちやん」に登場する山嵐の本名に、名前は邪馬台国・卑弥呼の後継者「壱与(イヨ)(または台与(トヨ))」に由来。 小治田(おはりだ) 教頭。校長が京都女学館にいる事が多いため、実質的には奈良女学館の最高責任者である。ダンディーな出で立ちで生徒だけでなく保護者にも人気がある。紳士的な振る舞いで「おれ」を励ます一方、古くから彼を知っている人間からは「野心家」と言われている。考古学に精通し、遺跡発掘をライフワークにしている。本を何冊も書いており、特に邪馬台国の所在地を探ることに心血を注いでいる。あだ名は「リチャード」。 名前は小墾田宮に由来。 福原重久(ふくはら しげひさ) 33歳。美術教師。通称「重さん」。「おれ」が下宿している家の「ばあさん」の孫。祖父、父と、3代続けて美術家を生業としている。物静かでインドア派。生徒の人気はリチャードと二分する。落語好きで、通勤時には車で毎日聴いている。 名前は福原京に由来。 藤原君(ふじわら くん) 25歳。歴史教師。妻子持ち。神経衰弱な「おれ」を何かと気遣う能天気な性格。古代史に造詣が深く、薀蓄も豊富。あだ名は「かりんとう」(よく食べるからだそうで、このかりんとうは妻のお手製である)。酔うと羽目を外してしまい、愛妻弁当抜きになってしまうことも。 原作では男だが、ドラマでは独身の女になっている。 名前は藤原京に由来。 大津(おおつ) 3つの女学館校長を兼任。禿げ上がった頭が印象的だが存在感があまりない。京都に住んでいるので普段は京都女学館に出勤し、奈良には週に1、2度しか来ていない。実家は京都の料亭「狐のは」を経営しており、姉はその女将を勤めている。 名前は大津京に由来。
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