天真五相
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/18 22:01 UTC 版)
天真五相は、シンプルでいながら究極の効果がある型とされる。青木は師、江上茂の指示により空手道型全集・『空手道 専門家に贈る』を編集し、空手のあらゆる型を集めた。その中から攻防に役立ち、能力開発になり、健康が増進できる型を抽出。さらに密教、神道などの行法、各種健康法、指圧などの研究成果を取り入れ天真五相を考案した。武道だけではなく弁論、演劇、音楽の練習の基礎ともなると主張している。掌をいっぱいに開き、天地と呼応するかのように大きな声で母音を発しながら行う。ウンの世界とアの世界が四つに分化していくことを象徴する。 礼 無になり自分を消し、宇宙と自分の壁を取り払う。 ウンの母音を発しながら手を無想印に組んで足をぴったり閉じられる人は親指まで閉じ閉塞立ち。意識を下 へ下へとおろす。 首-頚椎-肩-胸椎・胸骨-腹-下腹-太腿-ふくらはぎ-足首-足の裏-大地の下-地下があると思って地下一 階-二階-三階-下へ下へとおろしてゆく。 アの母音を発しながら手を後方から真上へと上げてゆく。そして心身が伸びきったまま (混沌の闇からの 誕生・理想の追求)修験道より エーの母音を発しながら八の字を描くように手を切り下げてゆく(力を凝縮した後、自分の人生や運命を切 り開いてゆく)横に、たてに、斜めに切るという動きをすべて一度にやるつもりで切る。明鏡より イーの母音を発しながら左右に円を描くように斜め上方へと手を押し出してゆく(開かれた世界を自分でコント ロールする)観空より オーの母音を発しながら上から後方、前へと包み込むようにまわしてゆき、掌をすくいあげるようにする(暖 かい心で森羅万象を包み込み、捧げる)このとき状態を後ろへ反らさず前掛になるつもりですべてを包み込む。修験道より ウン-最初の姿勢に戻り、深い瞑想の境地へと入ってゆく(元の無に還る)足を指先まで閉じ、手は触るか触ら ないかぐらいで無想印を組む。 礼 ここで説明したイメージは一例に過ぎない。
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