新体道武術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/18 22:01 UTC 版)
新体道大基本(前述、栄光、天真五相、瞑想組手)をベースとし、これを各種攻防、格闘術に応用したのが新体道武術である。徹底的に体を使って力みを取り去り、また、逆に全身の力を抜いて動く。そして無限遠への技を繰り出す稽古方法に特徴がある。 新体道では、心身をほぐし徹底的に余分な力みを取り除くことによって、人間が本来持つ能力が開発され、強力に効く技、有効な技が生まれるという。筋肉を部分的に機能させたり「キメ」をつくることなく、全身を統一して動くこと、柔らかく流れるような動きで技を繰り出すことが重視される。 武術はもともと「殺すか殺されるか」にその意義があり、その結果一方は傷つき、他方は生き残ることになる。しかし現代社会の中での武術の存在意義は一部専門的な職種を除きそれだけでは片付かない問題がほとんどである。新体道武術の稽古では、より効く技、より有効な技を求めるなかで、全身全霊で攻撃してくる相手との攻防を超えた、相手と融和し一体となった状態、また、闘いの中にあってなお自由に動くことが出来るレベルまで到着することを目指している。青木はこれを例えて言うなら「真剣白刃の上でダンスを踊っているような」境地であるという。これは、人間本来誰もが生まれながらにして大自然・大宇宙と融和した存在である事を知ることによって実現するという。 現代社会を生き抜くため、ストレスや心身の疲労を取り除き、心身を自然に戻し、対立を超え、その人が持つ能力を最大限発揮できるようにする稽古が現代的意義のある武術の稽古であると新体道は提唱する。 新体道武術には空手、柔術、棒術、剣術、杖術、短刀術(一部殺到術を含む)がある。
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