てんねん‐ほうしゃせいどういたい〔‐ハウシヤセイドウヰタイ〕【天然放射性同位体】
放射性同位体
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/22 16:03 UTC 版)
放射性同位体(ほうしゃせいどういたい、英: radioisotope、RI)とは、ある元素が持つ同位体のうち、原子核が不安定であるために、原子核が崩壊して何らかの放射線を放出する同位体のことを言う。したがって、全ての放射性同位体は放射能を持っている[1]。ラジオアイソトープ(英語: radioisotope、またはradioactive isotope)や放射性核種(ほうしゃせいかくしゅ、英語: radionuclide)、放射性同位元素とも呼ばれる[2]。
- ^ ある元素の同位体で、その核種の不安定性から放射線を放出して放射性崩壊を起こす能力(放射能)を持つ元素を言う。より正確には、安定同位体の存在する元素の放射性核種の事のみを言い、同位体が全て放射能をもつ場合放射性同位元素などというのだが、実質上同義語として用いられている理化学辞典項目「放射性同位体」より
- ^ 意味としては正しくないが、放射線治療や核医学の現場ではアイソトープとも呼ばれることがある。
- ^ a b c d e f g h i 長倉三郎ほか編 『理化学辞典第5版』、岩波書店、1998年。ISBN 4-00-080090-6
- ^ 原子番号2、質量4それぞれ減少し、ヘリウム4(4He)原子核を放出する
- ^ 中性子1つが陽子1つに変化し、電子を放出して原子番号1増加する壊変をβ-崩壊、陽子1つが中性子1つに変化し、陽電子を放出して原子番号が1つ減少する壊変をβ+崩壊という。なお、β+壊変をする核種はすべて人工放射性同位体である。軌道電子を捕獲して、陽子が中性子へと変化する崩壊もある。
- ^ ビスマス209の半減期はきわめて長く、2003年まで安定核種と考えられていた。
- ^ 73種の新同位元素を発見-未踏の原子核世界の開拓が加速-理化学研究所(2017年12月22日)
- ^ 理化学研究所、放射性同位体73種を新規合成『日本経済新聞』朝刊2017年12月25日
- ^ “量子ビーム科学研究施設”. 大阪大学産業科学研究所. 2021年7月21日閲覧。
- 1 放射性同位体とは
- 2 放射性同位体の概要
- 3 脚注
- 天然放射性同位体のページへのリンク