二重ベータ崩壊を起こす同位体の一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 02:46 UTC 版)
「二重ベータ崩壊」の記事における「二重ベータ崩壊を起こす同位体の一覧」の解説
二重ベータ崩壊を起こす可能性のある天然放射性同位体は60を超える。これまでに崩壊が観測されているのはそのうち10種類のみである (標準模型で許されたニュートリノを放出するモードによる):48Ca、76Ge、82Se、96Zr、100Mo、116Cd、128Te、130Te、150Nd、238U。 理論的には、きわめて多くの同位体が二重ベータ崩壊と他の崩壊のどちらをも起こす可能性がある。ほとんどの場合、二重ベータ崩壊はきわめてまれであるため、他の放射に紛れてしまい、観測はほとんど不可能である。しかし、238U の二重ベータ崩壊の比率は放射化学的に測定されている。この種の放射によって238Puが生成される。 また、上記のリストの原子核のうち2種類 (48Caと96Zr) は通常のベータ崩壊も起こしうるが、通常のベータ崩壊は強く抑えられており観測されたことはない。
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