大名盗賊団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 00:33 UTC 版)
「大名盗賊」に登場。元は出羽の大名だったが綱吉に改易された恨みを持って盗賊と化した。配下は全て江戸に散らばり駕籠かきから旅籠の主と様々な職業につき普段から町役に協力する善良な庶民を装う。手口は狙いをつけた商家の周りに住み気づかれぬよう集まり、火を付けたら半鐘を鳴らし、その混乱に紛れて逃げるという役人すら見抜けない周到さである。有り金全て盗んだ上、家中皆殺しにしてから火をつける残酷な所業をする。配下は全て後述する経上流の忍びであり盗賊改や伊賀者すら歯が立たない。葵一刀流を操る左近か甲州忍者の小五郎やかえで並みでないと太刀打ちできないレベルの強さを持つ。 井坂是守道(いさか これもち) 盗賊団の首領。元は出羽に3万石の領地を持つ大名であり酒井忠清の娘婿だった。その権威を振りかざし領地の百姓に重税を課し、雑税として家や妻、家畜にまで税を課した。払えないと家畜を没収、女子を売り払うなどの暴君だった。忠清失墜に伴い領地の実態が明らかになり、綱吉に改易されて逆恨みするようになる。彦根藩お預けになった際、幽閉先の寺から逃げて側衆だった忍びを集めて盗賊団を結成する。その際、鶴右衛門と名を変えた。幕府御用達や大店ばかりを狙い大金を集め、それらを元手に大商人として天下を取ろうとしたが左近達に正体がばれた上、企みも阻止された。 又十郎(またじゅうろう) 実行部隊の頭目。祖父は流派同士の争いによって近江の地を追われている。幕府に全く気付かれずに盗みを行っていたが朝倉に止めを刺そうとした時に「わが殿の恨み思い知れ」と言ったり、小五郎の正体を暴くために自分の手裏剣を投げたりと結果的に自分たちの身元をばらしてしまう失態を犯した。それを井坂にとがめられていた。最後は山泉で左近の剣術に動揺し、一刀のもとに切り伏せられた。 おこま 井坂の下女として使えている忍びの一人。又十郎の行き過ぎた行為を自重するよう命を受けていた。忍びとしての腕も凄まじいものの、かえでと戦うも敗れる。 伊吉(いきち) 神田明神の門前にある山泉という茶屋を営んでいる。鶴右衛門に化けた井坂の娘夫婦として表向きは人当たりの良い穏やかな雰囲気で盗賊改が立ち寄った際も見抜けない演技力を持つ。配下を見捨てて井坂と又十郎、おけいらと金を持って逃げようとした際に小五郎に敗れた。 おけい 伊吉と共に山泉の女房として世間の目を欺いていた。逃げる際にかえでと戦い敗れた。
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