大名行列の再現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 04:10 UTC 版)
江戸時代には、祭りに際して大名行列(祭礼警護の武士を中心とする行列)が伴うことがある一方で、また見世物として庶民によって大名行列が演じられることもあり、その日だけは庶民が侍を真似することが許されていた。明治時代になってからも、1897年には東京で奠都三十年を祝う祝賀会の際に見世物として行なわれ、俳優、芸妓、旦那衆、画家、芸人、噺家、たいこもち、金に糸目をつけない一流の人たちが華美な衣装を身にまとって主な役柄に扮し、市中を練り歩いた。1906年(明治39年)にイギリス王のエドワード7世から明治天皇へ勲章を贈呈する使節団が来日した際、一行を歓待するために、明治政府によって大名行列が再演された。 その後も、大名行列を再現する行事は日本各地で行なわれている(奴振りの項を参照のこと)。 長野県飯田市(お練り祭り) 京都府与謝野町(岩滝大名行列) 静岡県島田市(島田大祭) 愛知県西尾市(西尾祇園祭) 愛知県豊橋市(二川宿本陣まつり) 岡山県矢掛町(矢掛の宿場まつり) 岡山県新見市(御神幸武器行列、俗称 土下座まつり) 山口県玖珂町(鞍掛城まつり。「いきりこ」と呼ばれる子供大名行列) 神奈川県松田町(松田大名行列) 神奈川県箱根町(箱根大名行列) 山梨県都留市(八朔祭) 熊本県南小国町(黒川温泉感謝祭) 大分県大分市(賀来神社賀来の市・卯酉の大名行列)
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