夢・占いとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 夢・占いの意味・解説 

ゆめ‐うらない〔‐うらなひ〕【夢占い】

読み方:ゆめうらない

ゆめうら」に同じ。


夢占い

作者諸井

収載図書人妻
出版社講談社
刊行年月1989.4
シリーズ名講談社文庫


夢占い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/25 07:16 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

夢占い(ゆめうらない)とは、夢に出てきたものや状況を元に、現在の心理状態や近い未来に起こる出来事などを判断する作業のことである。の内容には、見えない世界や無意識領域からの意味のあるメッセージが隠されているということを前提にしている。

概要

占いでは、夢の中で登場した印象的なものをシンボルとして夢の中身を解釈するものであるが、東洋と西洋では同じ内容の夢でもその解釈が異なるものがあり、解釈には、シンボルに対する一般的な知見や過去の経験則が用いられる。地域や社会によっては俗信として語り継がれているものもある(一例として「一富士二鷹三茄子」など)が著名であるが、内容の類似点からその出典の基礎になったものとして考えられるものに、真書、偽書などの諸説はあるものの、古来中国や日本に伝えられた『周公解夢全書』や『神霊感応夢判断秘蔵書』(伝、安倍晴明著)などがあり、日本での夢占いの解釈における参考書的存在や底本として用いられている例も散見される。

ただし、夢を見た人がそのシンボルに対して一般の感覚とは異なる特殊な印象を抱いていた場合は、一般的な解釈と異なる解釈が必要になる場合もある。例えば、「」は通常、友情の象徴であるが、夢を見た人が今までに凶暴な犬にしか出会ったことがないならば、「犬=友情」とは別の解釈を用いる場合がある。

葬式火事など現実社会では縁起が悪い内容の夢(悪夢)を、「逆夢」として表現し、縁起直しや反対に良いことが起きる予兆とする解釈を用いる場合もあり[1][2]、『周公解夢全書』の第十八篇、哀樂病死歌唱の「見人死自死者吉」や、第十九篇、佛道僧尼鬼神の「燒香禮拜皆大吉」などもこの解釈に基づくものとおもわれる。

ただし、夢がストーリー仕立てになっていたり(自分が勇者で悪いドラゴンを倒すなど)、夢を見ている時の環境に由来していたり(トイレに行きたいときにトイレに行く夢を見るなど)する場合に登場するシンボルは、夢占いの対象ではないと考えられている。

なお、『三国志』の「魏書方技伝」に登場する夢占いの達人周宣によると、夢の内容が嘘であっても夢占いは成立するといい、実際に曹丕が嘘の夢の話を周宣にしたときに占った内容が的中した話が記録に残っている[3]

夢占いの代表的なシンボルと解釈例

  • - 男性器
  • - 女性器
  • - 虎を手なづける夢は、名声や金銭を手に入れる予兆
  • - 急激な成長、飛躍、昇華。白龍は富の象徴

夢占いの立脚点

夢に関する初期の記述は旧約聖書創世記に登場する。ヨーロッパでは紀元前1世紀アルテミドロスによる夢の著作が有名である。また、東洋においても、『周公解夢全書』などが編まれたことなどからもわかるとおり、古代中国[4]や、韓国[5]、日本においても『古事記』、『日本書紀』をはじめ中世[6]江戸時代1713年正徳3年)『諸夢吉凶和語抄』の出版など洋の東西を問わず、夢が吉凶の予兆とされることは多かった。 大抵は、不安な夢を見た場合に不吉なことが起こるのではという感応呪術の域を出ないものであり、根拠はほとんどない。 夢を占いから学術的研究の対象にまで持ち上げ夢分析をはじめたのはジークムント・フロイトであった。彼は『民話の中の夢』をダーフィト・エルンスト・オッペンハイムと共著し、著作: Die Traumdeutung(1899年 出版1900年 『夢判断』)は、現在でも夢占いのシンボル解釈に多く取り上げられている。そのため、精神病理学的判断を重視する立場からは、夢占いではなく夢判断などと呼ばれることがある。ただし、夢判断に登場するシンボル解釈はフロイトの個人的な解釈が多く偏っていると批判されている。

フロイトの同志で、後に袂を分かったカール・ユングは、フロイトとは異なったシンボル解釈によって独自の夢分析を行なった。

フロイトやユング以降の生理学心理学研究の進展により、2006年現在では、夢は記憶システムの機能の一部とする見方が一般的になりつつある。

タカラトミーより望む夢を見ることのできるという玩具が発売されている。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 夢は逆夢 / 逆夢 コトバンク、逆夢 goo辞書
  2. ^ 記述例としては、『大鏡』に度々事例が記述されている。逆の事例として、「縁起の良い吉夢でも、下手に夢解きをすると相が変わってしまい、夢占(ゆめうら)が裏目に出てしまった」という話が出ている。また、夢分析の分野でも、カール・グスタフ・ユングは、「間違った夢解釈が人に及ぼす影響は大きい」と指摘している。参考・渋谷昌三 『3分でわかる心理学 知ってるだけでトクをする!』 大和書房 2005年 p.19.
  3. ^ 陳寿『三国志』4巻、p.351.ちくま学芸文庫
  4. ^ 古代中國の夢占いについて
  5. ^ 韓国の民間習俗に見られる夢の解釈 : 胎夢と夢占いの分類
  6. ^ 日本中世における夢概念の系譜と継承 : 日記と和歌を中心として

参考文献

関連資料

  • 山田仁史「夢占と鳥占:台湾原住民と東南アジアを中心に」『台湾原住民研究』第18号、3〜26頁、2014年

関連項目


夢占い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 13:33 UTC 版)

「夢」記事における「夢占い」の解説

夢占い(あるいは夢判断)では、夢は見た者の将来対す希望願望を指すか、これから起き得る危機知らせ信号考えられている。また、夢でみた現象そのまま実現する夢を予知夢呼び可能性がある夢を詳細に検討する場合もある。一例として、『沙石集』には、熊野阿闍梨地頭の娘に一目惚れして、会い行こうとしたが、船上寝た際、その後13年間を夢の中で見てしまい、我に返って修行戻った話がある。 東洋古来からの夢占いの解説書として用いられてきたものに真書偽書などの諸説はあるものの、『周公解夢全書』や『神霊感応夢判断秘蔵書』(伝、安倍晴明著)などがあり、日本での夢占いの分野における参考書存在底本として用いられる場合がある。

※この「夢占い」の解説は、「夢」の解説の一部です。
「夢占い」を含む「夢」の記事については、「夢」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「夢・占い」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「夢占い」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「夢・占い」の関連用語

夢・占いのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



夢・占いのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの夢占い (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの夢 (改訂履歴)、趙直 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS