墓碑・墓誌銘とは? わかりやすく解説

墓碑・墓誌銘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 02:00 UTC 版)

金石文」の記事における「墓碑・墓誌銘」の解説

エピタフ」も参照 故人顕彰するため、墓のそばに姓名生前業績記念文を記して建てたもの。一般的に墓域内に「墓碑」として建てるのが普通であるが、中国では一時期建碑禁じられたことがあったため、碑を石板変えてのそばに埋めた。この場合は「墓誌」と称する中国では南北朝時代から隋代にかけて爆発的に流行し当時書道実態を語る史料として大量に出土している。墓碑では「高貞碑」、墓誌では「刁遵墓誌」「張黒女墓誌」などが著名で、六朝楷書書蹟として知られる。 また西安市(かつての長安)の工事現場2004年見つかった日本出身で唐に仕えた井真成墓誌大韓民国忠清南道公州市(かつての熊津)の宋山里古墳群百済1971年見つかった武寧王墓誌なども知られる日本古代墓誌の埋納は7世紀末~8世紀末まで行われ最盛期8世紀前半である。銘文残存しているものは18点ある。 画像埋葬者年紀字数出土地文化財指定保管施設文化庁名称区分複製 船王後 戊辰年(668年162字(両面大阪府柏原市 銅製船氏王後墓誌 国宝 三井記念美術館個人所有小野毛人 丁丑年(677年48字(両面京都府京都市 金銅小野毛人墓誌 国宝 京都国立博物館崇道神社所有文禰麻呂 慶雲4年707年34字(片面奈良県宇陀市 文祢麻呂墓出土品 国宝 東京国立博物館 威奈大村 慶雲4年707年391字(奈良県香芝市 金銅威奈大村骨蔵器 国宝 京都国立博物館四天王寺所有複製 下道国勝・国依の母 和銅元年708年47字(岡山県小田郡矢掛町 銅壺 国の重要文化財 圀勝寺 伊福吉部徳足比売 和銅3年710年108字(鳥取県鳥取市 銅製伊福吉部徳足骨蔵器 国の重要文化財 東京国立博物館 和銅7年714年32字(両面奈良県天理市 佐井寺僧道薬墓出土品 国の重要文化財 奈良国立博物館 太安麻呂 養老7年723年41字(片面奈良県奈良市 太安萬侶墓誌 国の重要文化財 奈良県立橿原考古学研究所附属博物館 山代真作 戊辰年(728年76字(片面奈良県五條市 金銅山代忌寸真作墓誌 国の重要文化財 奈良国立博物館 小治田安万侶 神亀6年729年64字(片面奈良県奈良市 金銅小治田安万侶墓誌 国の重要文化財 東京国立博物館 美努岡万 天2年730年173字(片面奈良県生駒市 銅製美努岡万連墓誌 国の重要文化財 東京国立博物館 拓本 楊貴氏 天平11年739年43字(片面奈良県五條市非現存行基 天平21年749年21字(身) 奈良県生駒市 銅製行基舎利瓶残片 重要美術品 奈良国立博物館 石川年足 天平宝字6年762年130字(片面大阪府高槻市 金銅石川年足墓誌 国宝 大阪歴史博物館 宇治宿禰2年768年?) 28字(片面京都府京都市 東京国立博物館 複製 高屋宝亀7年776年37字(片面大阪府南河内郡太子町 高屋連枚人墓誌 国の重要文化財 叡福寺 紀吉継 延暦3年784年47字(片面大阪府南河内郡太子町 紀吉継墓誌 国の重要文化財 妙見寺 - 日置(郡)公 なし 33字(片面熊本県玉名郡和水町非現存

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