国家・領地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 18:07 UTC 版)
ユルゲンシュミット 本作の舞台となる国家。ツェントを中心とした封建制の王政国家。魔力を持つ人間を神々が保護するため、白い砂に覆われた大地にできた文字通りの円形の国土をもつ。国や領地に魔力を注がないと国そのものが維持できないため、より大きな魔力を持つ家柄の人間ほど身分の高い貴族として扱われる。その実態はエアヴェルミーンの結界によって外界から隔離された箱庭。かつて人間扱いされず資源として消費され滅びかけた魔力持ちの嘆きを聞き入れたエアヴェルミーンが彼らを保護するために作りあげた。 政変前は25の領地があったが、政変後は21の領地となっている。ただし、グルトリスハイトが失われたことで領地の線引きができないため、4つの廃領地は他領に組み込むことができず、無理に管理している状態となっている。エーレンフェスト 本作の主要な舞台となる中領地、あるいは街(領都)。舞台はエーレンフェストという領地のエーレンフェストという街で、日本風に言うとエーレンフェスト県のエーレンフェスト市。 底辺に近かったが、政変の際には中立の立場だったことで、順位を真ん中ほどまで上げた。勝ち組の領地からは政変で何もしなかったために負け組のように思われ、負け組領地からは何もしなかったのに順位を上げたことを疎まれている。 ローゼマインの取り組みが功を奏し、ローゼマインが貴族院入学時点で13位だったが、その年の領主会議で10位、翌年の領主会議で8位と急速に順位を上げた。そのことでも悪評が広がっている。 中央 王族の住まう領地。王族の離宮と貴族院は繋がっているためそこから通っている。 クラッセンブルク 順位1位の大領地。ユルゲンシュミット成立から存在する。前の第五王子を王位に着かせるために後押ししたことから王族への発言権が一番強い。 ダンケルフェルガー 順位2位の大領地。ユルゲンシュミット成立から存在する。武を好み騎士コースを希望するものが多い、ディッターとお酒を何よりも好む。 ドレヴァンヒェル 順位3位の大領地。研究熱心な文官が多い。 アーレンスバッハ 順位6位の大領地。ヴェローニカ派の背後におり、エーレンフェストの領主一族が警戒する。領地が海に面しているため海産物が取れる、現在で唯一国境門が開かれた領地。 フレーベルターク 順位15位(ローゼマイン貴族院1年時点)の中領地。政変の折、負けた王族側についていたことから前領主は処刑され順位を落とした。現在の領主と第一夫人はジルヴェスターとフロレンツィアの姉と兄。 ベルケシュトック 政変で廃領地となった大領地。ダンケルフェルガーとアーレンスバッハが分割管理しているが、グルトリスハイトがないことで領地に組み込まれず、自領と同じように管理できない状況。アーレンスバッハ管理分の魔力をベーゼヴァンスがゲオルギーネに融通していたが、ベーゼヴァンスの処刑後は融通されなくなったことで、旧ベルケシュトックのアーレンスバッハ貴族はエーレンフェストを恨んでいる。 アレキサンドリア アーレンスバッハの礎を押さえたローゼマインがアウブとなり、改称した大領地。旧アーレンスバッハが犯した反逆の罪をローゼマインの功績で相殺して順位は据え置かれている。世界中のあらゆる分野の書物を集める図書館都市であった古代都市アレクサンドリアに由来する。 ランツェナーヴェ アーレンスバッハと交易をしている外国。現在は国境門の開閉ができないため、唯一ユルゲンシュミットと国交のある外国でもある。砂糖が特産品。 次期ツェントの継承から外れた王族の1人が従者を引き連れて出奔し、グルトリスハイトを使って打ち立てた国家である。そのため国家の維持にシュタープが必要であるが、ユルゲンシュミットの貴族でないとシュタープが取れないため、何十年に一度、姫を数人ユルゲンシュミットに献上し、生まれてきた男子の1人を傍系王族としてシュタープをとらせてから、次の王として迎えることで国を維持している。魔力持ちの人間を資源扱いしており、ユルゲンシュミットに侵攻してきたのも死んだ魔力持ちが変じる魔石を入手するため。
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