商業映画の監督へとは? わかりやすく解説

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商業映画の監督へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 03:18 UTC 版)

森田芳光」の記事における「商業映画の監督へ」の解説

1981年、若い落語家主人公とした『の・ようなもの』を、実家抵当入れた借金製作してデビューした題名は、3代目三遊亭金馬落語居酒屋』に出て来る「のようなもの」というフレーズから採られた。続く『シブがき隊 ボーイズ & ガールズ』は、初の大手配給作品ではあるが、予算、期間、内容とも厳しはめられアイドル映画であり、これをきっちりとやり終えたことでプロ監督としてのスキル評価獲得する1983年松田優作主演『家族ゲーム』発表する家庭シニカルに、暴力的に描いた出色ブラックコメディーである。家族全員長い食卓に、画面向かって一列並んで座る何とも奇妙な食事場面など、何気無い日常風景非日常的描写した人を食った演出評判となったキネマ旬報ベストテン1位など同年主要映画賞多く受賞一部高評価とどまっていた前作から大きく飛躍して新世代鬼才として広く注目を集める1984年丸山健二原作沢田研二主演の『ときめきに死す』を経て薬師丸ひろ子主演の『メイン・テーマ』が大ヒットした。 1985年に、松田優作主演で、夏目漱石『それから』を映画化した。再びその年の主要映画賞独占しそれまで異色路線とは異なって格調高い文芸大作であったこともあり、幅の広さ示して映画界での地位をさらに高めた1986年、『それから』から一転とんねるず主演広告代理店描いたコメディー怪作そろばんずく』を発表したバブル時代色濃く描いた作品となった1989年に、吉本ばなな原作の『キッチン』を映画化した。大ベストセラー小説原作としたにもかかわらず興行的に大敗する。しかしビデオ売り上げ好調で、隠れた名作として愛されている。『キッチン』が興行的に失敗したことについて、「(原作ベストセラー小説であるので)あんなに(客が)入らないと思わなかったよね(笑)」「修羅場」と後に回想している。

※この「商業映画の監督へ」の解説は、「森田芳光」の解説の一部です。
「商業映画の監督へ」を含む「森田芳光」の記事については、「森田芳光」の概要を参照ください。

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