商業映画への復帰・『映画史』の時代とは? わかりやすく解説

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商業映画への復帰・『映画史』の時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 15:14 UTC 版)

ジャン=リュック・ゴダール」の記事における「商業映画への復帰・『映画史』の時代」の解説

1980年 - 1987年勝手に逃げろ/人生』 - 『ゴダールのリア王ゴダール曰く第二処女作」である『勝手に逃げろ/人生』(1979年)で商業映画への復帰果たし1980年代ゴダールは『パッション』『ゴダールのマリア』『カルメンという名の女』などの話題作を次々発表した。この時期にはトリュフォーをして「彼こそが本物天才だ」と言わしめた初期大胆な撮影・編集手法は、しだいに影をひそめるようになった1988年 - 2000年ゴダールの映画史』(『言葉の力』 - 『オールド・プレイス』) 1990年代ゴダールは『映画史』の製作に没頭することになった。これは19世紀末から始まる世界映画史全体ふりかえ構想で、ビデオ作品として製作・発表された。その構成要素は、1950年代までハリウッドヌーヴェルヴァーグ中心としたフランスイタリアのネオ・レアリスモ、ドイツ表現主義およびロシア・アヴァンギャルド等、その他ヨーロッパ諸国作品圧倒的多数占め、非欧米圏からは日本から4人の作家溝口健二小津安二郎大島渚勅使河原宏)とインドサタジット・レイイランアッバス・キアロスタミブラジルグラウベル・ローシャ台湾侯孝賢参照されている。 この時期作られた『新ドイツ零年』(1991年)や『JLG/自画像』(1995年でも、映画史上のさまざまな作品引用する手法踏襲されている。ほかに『ヌーヴェルヴァーグ』(1990年)、『フォーエヴァー・モーツアルト』(1996年)がある。 2001年 - 『映画史』が完成するころからさまざまな短篇群、オムニバス作品積極的に参加するようになり、ゴダール監督として、あるいは俳優として参加した映画作品は、140を超える2014年3D映画さらば、愛の言葉よ』で第67回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞している。2018年公開された『イメージの本』は、『映画史』を彷彿とさせる無数の映画作品コラージュ構成されている。

※この「商業映画への復帰・『映画史』の時代」の解説は、「ジャン=リュック・ゴダール」の解説の一部です。
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