合性怪獣 レオゴン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 23:28 UTC 版)
「帰ってきたウルトラマンの登場怪獣」の記事における「合性怪獣 レオゴン」の解説
第34話「許されざるいのち」に登場。 郷秀樹の旧友である生物学者の青年・水野一郎が「すべての生命は1つ」という信念のもと、どの種にも属さない生物を作ろうと手を尽くした結果生まれた動物と植物の中間生物。水野が発見したα-レオン電磁波を長時間照射してトカゲとウツボカズラの命を合成させ、産卵された卵から全長30センチメートル前後の状態で孵る。水野に「レオゴン」と名付けられ、生物研究所を逃走した後には巨大化して芦ノ湖に出現する。背中の左右にあるウツボカズラから伸ばす蔓で相手を搦め捕り、自分が圧し掛かる戦法を得意としており、水野もこの蔓で捕食されている。最後はウルトラマンジャックのウルトラスパークでウツボカズラと両前足を切断されて沈没し、爆発する。事件解決後、α-レオン電磁波発生装置は次郎によって燃やされた。 α-レオン電磁波発生装置に変換器を付けて放たれるというβ-レオン電磁波に弱いらしいが、劇中ではそれを用いることなくジャックに倒されている。 スーツアクター:遠矢孝信 デザインは米谷佳晃。デザイン原案は小林晋一郎。 オープニングのテロップでは「合性怪獣」と表記されているが、資料によっては「合成怪獣」と表記されている。脚本では「中性怪獣」と記述されていた。 第34話の原案は、当時高校生の小林晋一郎が円谷プロダクションに郵送して採用されたものである。小林のインタビュー記事によれば、小林の描いた原案ビジュアルは「ベムラーの手の部分を葉っぱにして全身を緑色にした感じ」だった。 米谷は小林の書いた直立歩行型のデザインを、水場での撮影になるとわかっていてあえて撮影の困難な四足歩行型にしており、特撮監督の佐川ならば過去にないものに挑戦してくれるだろうという思いであったことを述べている。また、米谷はウツボカズラの部分だけを潜水艦の潜望鏡のように水面に出すという描写も想定していたが、実現には至らなかった。ウツボカズラ部分の付け根の房はライオンの鬣をイメージしており、レオゴンの名前の由来にもなっている。 後年、小林は映画『ゴジラvsビオランテ』の原案公募でも採用されており、バイオテクノロジーの倫理上の問題点をテーマにしている点、登場怪獣・ビオランテが植物と動物の融合怪獣である点、出現場所が芦ノ湖である点などが共通している。米谷もビオランテの検討用デザインとして、レオゴンをイメージソースとする案を提出している。 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの胴体を構成する怪獣の1体となっている。
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